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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 中国塗、マクニカHD、パナHD (31日大引け後 発表分)

中国塗 <日足> 「株探」多機能チャートより

 7月31日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 中国塗 <4617> [東証P]  ★今期経常を27%上方修正、配当も31円増額
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は23.9億円の黒字(前年同期は1.4億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、通期の同利益を従来予想の73億円→93億円に27.4%上方修正。増益率が67.8%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。
  主力の船舶用塗料分野を中心に販売価格の適正化や高付加価値製品の販売が進んでいるほか、海外では原材料価格が軟化傾向で推移し、想定以上に採算が改善することが上振れの要因。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の37円→68円(前期は35円)に大幅増額した。配当利回りは5.52%に上昇。

 アイケイケイ <2198> [東証P]  ★今期配当を12円増額修正
 ◆23年10月期の期末一括配当を従来計画の12円→24円(前期は10円)に大幅増額修正した。足もとの業績動向や財務状況などを踏まえ、株主への利益配分を増やす。配当利回りは3.90%に上昇。

 キャリアデザ <2410> [東証P]  ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額
 ◆23年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の13億円→15.5億円に19.2%上方修正。増益率が18.1%増→40.8%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。収益性の高いメディア情報事業や人材紹介事業などの売上高が増加することが利益を押し上げる。
  併せて、業績好調に伴う普通配当5円と創立30周年記念配当15円を上積みする形で、期末一括配当を従来計画の50円→70円(前期は45円)に大幅増額修正した。

 マクニカHD <3132> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は74%増益、通期増額修正
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比73.9%増の196億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の595億円→628億円に5.5%上方修正。増益率が4.7%増→10.5%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  主力の半導体ビジネスが注力分野の産業機器や車載市場を中心に引き続き堅調に推移するほか、ネットワーク事業ではエンドポイントセキュリティ関連やデータ分析関連商品が伸びる。

 旭有機材 <4216> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は80%増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比79.7%増の43.5億円に拡大して着地。管材システム事業で主力の樹脂製バルブが引き続き半導体関連の大型工事案件を背景に好調だったことが寄与。堅調な販売や値上げ効果で樹脂事業の利益が急増したことも大幅増益に貢献した。
  上期計画の66億円に対する進捗率は66.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 ブロードE <4415> [東証G]  ★今期経常を65%上方修正
 ◆23年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億円→3.3億円に65.0%上方修正。増益率が60.0%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」事業で契約期間を撤廃した新プランの受注が好調に推移していることが要因。宅内IoTリノベーション「BRO-ROOM」事業が本格稼働することも収益を押し上げる。

 冶金工 <5480> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は75%増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比75.4%増の70.5億円に拡大して着地。高機能材、一般材ともに販売数量は減少したものの、ロールマージンの確保や徹底したコストダウンに注力する中、採算は大きく改善した。
  上期計画の110億円に対する進捗率は64.1%に達しており、業績上振れが期待される。

 牧野フ <6135> [東証P]  ★今期経常を24%上方修正
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の58.3億円に急拡大して着地。想定以上に円安が進んだことに加え、売上高の製品構成が良化したことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の127億円→157億円に23.9%上方修正。減益率が36.2%減→21.0%減に縮小する見通しとなった。

 マースGHD <6419> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は5.9倍増益・上期計画を超過
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.9倍の31.3億円に急拡大して着地。スマート遊技機の市場導入が始まった昨秋以降、周辺設備の更新需要が増加傾向に転じる中、スマート遊技機専用ユニット「スマートユニット」を中心に販売が急増し、2.4倍の大幅増収を達成した。
  上期計画の30億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

 パナHD <6752> [東証P]  ★今期最終を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比4.1倍の2009億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の3500億円→4600億円に31.4%上方修正。増益率が31.8%増→73.3%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  連結子会社パナソニック液晶ディスプレイの解散および同社に対する債権放棄に伴い、繰延税金資産を計上し税金負担が減少することが最終利益を押し上げる。

 スミダコーポ <6817> [東証P]  ★上期最終が3.4倍増益で着地
 ◆23年12月期上期(1-6月)の連結最終利益は前年同期比3.4倍の32.7億円に急拡大して着地。車載関連でEVやxEV向けの受注が好調だったほか、欧米の太陽光発電関連設備や急速充電設備向けも大きく伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や生産効率の向上なども大幅増益に貢献した。
  通期計画の51億円に対する進捗率は64.3%に達しており、業績上振れが期待される。

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