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【市況】高金利での据え置き期間のほうがターミナルレートの水準よりも重要

 FRBは前日のFOMCで政策金利を0.25%ポイント引き上げ、22年ぶりの高水準となる5.25-5.50%とした。ただ、次回9月以降についてはデータ次第の姿勢を見せ、選択肢をオープンにしている。それを受けて短期金融市場では9月利上げの確率を20%程度まで低下させている。

 もう1回の追加利上げの有無については、見方が様々に分かれているが、ターミナルレート(最終到達点)に接近しているとの見解では一致している。そのような中、追加利上げの有無よりも、FRBが高金利を維持する期間のほうが重要だとの指摘が出ている。追加利上げの可能性は残るものの、次回の会合までに、FRBが9月以降に金利を据え置くための十分なディスインフレと労働市場の軟化が見られるという。

 パウエルFRB議長は前日の会見で、年内の利下げは否定したうえで、2%インフレは2025年頃までは達成しないとの見通しを示していた。利下げについて短期金融市場では、来年の3月か第2四半期の可能性を想定しているが、パウエル議長の口ぶりからすると、もう少し先の可能性もありそうだ。

NY株式27日(NY時間13:01)
ダウ平均   35641.65(+121.53 +0.34%)
ナスダック   14295.20(+167.92 +1.19%)
CME日経平均先物 33245(大証終比:+325 +0.98%)

USD/JPY 141.07 EUR/USD 1.0990 GBP/USD 1.2841

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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