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【材料】スナップが決算受け大幅安 第3四半期のガイダンスを嫌気=米国株個別

 スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益は赤字だったものの、予想ほど膨らまなかったほか、売上高は予想範囲内となった。EBITDAも予想ほど赤字が膨らまなかった。

 ただ、株価はネガティブな反応。第3四半期のガイダンスを嫌気している模様で、予想を下回る売上高見通しを示したほか、EBITDAも予想以上の赤字を見込み、デジタル広告事業の改善が結果を出すのに予想以上に時間がかかっていることを示した。

 同社は声明で「広告プラットフォームの改善に取り組む一方で、広告需要の視界は依然として限られており、われわれの事業は急速な移行期にある」と述べた。

 主力のデジタル広告事業の業績が悪化する一方で、同社は他の方法で収益を上げようとしており、プレミアム会員制サービス「スナップチャット+」のユーザー数は400万人にまで増え続けている。

 アナリストは「同社は新たな人工知能(AI)ツールへの投資を検討しており、依然として広告事業の弱さと闘っている」と指摘。「同社は、巨大なライバルであるメタ<META>やアルファベット<GOOG>傘下のグーグルと競争のために、新しいAIおよびMLツールに投資しており、収益性が圧迫されている」と付け加えた。

 「同社は現在もダイレクト・レスポンス広告やパフォーマンス広告への移行に取り組んでいるが、これには不確実性と高い実行リスクが伴う」とも語った。

(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:10.7億ドル(予想:10.5億ドル)
  北米:6.87億ドル(予想:6.89億ドル)
  欧州:1.82億ドル(予想:1.69億ドル)
・EBITDA(調整後):-3850万ドル(予想:-6170万ドル)
・FCF:-1.19億ドル(予想:-1.33億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.0億人(予想:4.0億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):2.69ドル(予想:2.67ドル)

(7-9月期・第3四半期見通し)
・売上高:10.7~11.3億ドル(予想:11.3億ドル)
・EBITDA(調整後):-5000万ドル(予想:-214万ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.1億人(予想:4.1億人)

(NY時間10:46)
スナップ<SNAP> 10.17(-2.35 -18.75%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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