【経済】【クラファン】全工程を一気通貫! 「化粧品ブランド」立ち上げ支援事業のモノック、7月28日募集開始
化粧品ブランド立ち上げ支援事業を展開するモノック株式会社(東京都新宿区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは7月28日19時30分開始を予定しています。
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
中韓などの台頭で変革を迫られる化粧品産業
モノックは化粧品プロデュース事業を通じて、コスメ産業のアップデートに挑むスタートアップです。
同社によると、日本の化粧品の市場規模は米国、中国に次いで大きく、世界3位の化粧品大国と言われますが、国内の市場シェアは上位5社が全体の約4割を占め、大手有名化粧品メーカーが市場をけん引してきたのが、国内化粧品産業の特徴だといいます。
(出典:イークラウド)
一方、近年はSNSの普及などで流行が細分化され、マス広告に競争力を依存してきた化粧品産業にも変化が訪れているそうです。
消費行動の多様化で、商品のターゲット規模はマスからニッチへ、それに合わせて、製造は大量ロットから中ロットへの対応が求められており、ビジネスモデルも製造中心から、D2C(Direct to Consumer)やP2C(Person to Consumer)がトレンドになっているといいます。
メディアの変化によって生まれた消費行動の変化を背景に、海外では個性的な商品で消費を生み出す現象が生まれ、新たなプレーヤーが存在感を示しているそうです。
中国では2022年、年に1度の大セール日「独身の日」で老舗日本ブランドが後退する一方で、インフルエンサーによるSNSプロモーションに成功した現地新興ブランドが躍進。韓国では、新しい見た目や機能を持つ商品開発が比較的安価に進められる産業構造が確立し、世界で韓国コスメは「K-Beauty」と呼ばれているそうです。
一方、日本市場では韓国や中国の化粧品輸入が増加、小売店でも海外勢の取り扱いが増えており、今後、日本メーカーの競争力低下のみならず、国内シェアの取り合いになる可能性も指摘されるなど、業界は変革を迫られているといいます。
(出典:イークラウド)
日本でもここ数年、SNSプロモーションやインフルエンサーを活用したD2C・P2Cブランドの立ち上げは注目されているものの、製造や販売の体制構築で初期コストがかかるほか、特に化粧品づくりはブランド認知度を高めるためのマーケティング施策、各種規制への対応などのハードルがあり、参入と撤退が激しく交錯するそうです。
「モノックは『ブランドづくりを革新する』をミッションに、化粧品産業のアップデートに挑むスタートアップです。化粧品特化のノウハウを生かしたD2C・P2Cブランドの立ち上げ支援を通じて、世界でも戦える化粧品ブランドをつくることを目指しています」(同社)
全工程をプロデュース、最短3カ月でブランド立ち上げ
モノックは化粧品ブランド立ち上げ支援事業「D2C STATION」を提供。商品の企画、製造、物流、マーケティング、販売などブランドづくりに必要な全工程をプロデュースし、最短3カ月でブランドの立ち上げを行っています。
2019年度に国内化粧品業界で初めて、YouTuberがプロデュースするブランドを立ち上げ、100万個以上を売り上げるメガヒット商品を生み出したほか、「パーソナルカラー」「メンズコスメ」「サウナ」など、トレンドが生まれた早い段階でキーワードを切り口に商品を企画することで話題を生み出し、商品の売上につなげているそうです。
(出典:イークラウド)
同社は、10~30代向けの化粧品メディア「FAVOR」(フェイバー)の運営に携わっており、企画のアイデアは、FAVORに蓄積された国内外のトレンド情報などから生まれているといいます。
FAVORは2015年度に同社が立ち上げ、2023年6月に別会社に売却したものの、現在も同社が運営に携わるコスメ体験レポートメディアで、D2C STATIONの商品企画チームはFAVOR編集部員でもあり、FAVORの体験記事のために試した商品数は10万点以上に上るそうです。
品質、価格、デザイン、機能といったD2Cらしい世界観の作り込みや「映える」パッケージなど、売れるコスメの商品設計をインプットしており、このノウハウがD2C STATIONでのスピーディーな企画に生かされているといいます。
(出典:イークラウド)
開発では、消費者の声も大事にしているといい、SNSを使ったアンケートや消費者座談会、口コミサイトなどからフィードバックを収集。42ブランド・全80商品超のプロデュース実績があるため、消費者の声を集めやすいそうです。
また、多くの化粧品ブランドは春と秋の年2回、新商品を出すことが多く、それに合わせた開発スケジュールを組むことが普通ですが、同社は必ずしも季節に縛られず、トレンドや顧客の声を基に、新鮮味のある商品をどこよりも早く開発してきたといいます。
D2Cブランドの立ち上げ支援に関しては、デザインや企画など部分的なサポートを行う会社は多いものの、全工程を支援できる会社は一握りとされているそうです。
化粧品に特化したノウハウを持つ点がD2C STATIONの特徴で、化粧品知識のない異業種のクライアントでも、通常約1年かかるブランドの立ち上げを早く、手軽にできることが差別化ポイントだといいます。
また、同社は製造の多くを韓国の化粧品OEM大手に委託しており、その工場は製造技術が高く、世界中のブランドから委託を受ける人気工場だといいます。人気工場に委託すると通常、生産ラインの確保に数カ月かかりますが、年間を通して数十ブランドの依頼をしているため、専用ラインが確保されており、製造に待ち時間が生じにくく、ボリュームディスカウントも効きやすいそうです。
「加えて、モノックは全国600店舗以上の化粧品販売店(バラエティストア)とのパイプを持っており、商品の製造を支援するだけではなく、販売支援まで行うことで、クライアントの売上を支えています」(同社)
3年で42ブランド、80商品超に拡大
(出典:イークラウド)
同社がD2Cブランドの立ち上げを開始したのは2019年度で、約3年でD2C STATIONの事業基盤をつくり、ブランド数は42ブランド80商品超に拡大、1000店舗で流通し、出荷個数は累計120万個を突破したそうです。
2022年度の売上高は2019年度の3.8倍となる約6.1億円に上り、2023年度上半期(2022年9月~2023年2月)の売上高は約3.6億円、通期は7.0億円を見込んでいます。
同時に固定費削減なども実施しており、2021年度を境に営業損益の赤字幅は縮小、2023年度以降の黒字化を目指しているそうです。
収益の柱は「商品企画手数料」「製造手数料」「販売手数料」
D2C STATIONは、クライアントに応じて必要な支援を提供しており、収益は主に、商品企画手数料、製造手数料、販売手数料で構成されています。
(出典:イークラウド)
製造手数料と販売手数料はそれぞれ、製造量・販売量に応じて徴収。このため、クライアントは初期費用を抑えてブランドを立ち上げることができ、同社はプロデュースした商品がヒットするほど売上が拡大するといいます。
クライアントはモノックと、製造におけるエクスクルーシブ(専属)契約を結ぶことで、D2C STATIONで立ち上げたブランドの看板を持ち続けることが可能。一度ブランドを立ち上げれば、ブランド内で新商品やリニューアル商品を出すケースもあり、1つのクライアントから複数回にわたり、製造手数料・販売手数料を得られるそうです。
「基本的にはクライアントとブランドが増えるほど売上機会が増え、トレンドに応じて出荷数を調整させることができ、モノックの安定的な売上につなげやすい構造と考えています」(同社)
今後も拡大が予想される世界化粧品市場
同社によると、世界の化粧品市場は個人所得の増加や美容意識の高まりなどを背景に、今後も拡大することが予想されています。
2021年の化粧品市場は50.1兆円規模に到達、2022年から2027年にかけての年平均成長率(CAGR)は5.95%で、2027年には71.2兆円に達すると予測されているそうです。
足元でも、アフターコロナへの移行で外出機会が増加したことやマスク着用が任意となったことで、化粧品市場に活気が戻りつつあるといいます。
2021年の国内化粧品市場は2020年比3.3%の増加。スキンケア商品のみならず、マスクで苦戦していたリップカラーやファンデーションなども好調で、市場はさらなる回復が予想されているそうです。
また近年、大手化粧品企業によるD2Cブランドや化粧品スタートアップの買収・提携が相次いでおり、大手は新たなビジネスモデルや技術を取り入れる意図があると見られ、今後も競争力強化を狙った買収・提携事例が続く可能性があると同社は見ています。
「モノックは、国内外で期待される化粧品需要の高まりを追い風に、化粧品ブランドのプロデュース実績を積み上げていく計画です」(同社)
2年後に100ブランドをプロデュース、ヒット20商品、メガヒット5商品が目標
同社のクライアントは以前、ブランド立ち上げの一部分の支援を希望するケースが多かったといいますが、現在はほぼ全工程の支援を望むクライアントが増えており、そのような案件に注力しやすい状況となっているそうです。
同社は今後、こうした、支援範囲が広く、予算の大きいクライアントにターゲットを絞っていく計画で、収益性が高いプロジェクトにリソースを優先的に投入することで、2023年度以降の黒字化、その先の黒字幅の拡大を目指しています。
また、2024年には国内の製造委託先体制を強化し、高機能・高品質、安心・安全の「メイド・イン・ジャパン」ブランドを強みとして、海外に進出することを計画。地場産の素材を生産している企業や、化粧用具の部品を製造する老舗企業などとのブランド立ち上げの取り組みも進んでおり、「日本の素材やものづくりの力を生かしたオリジナルブランドの立ち上げ実績を積み上げていく計画です」(同社)。
2年後には、100ブランドをプロデュース、ヒット20商品、メガヒット5商品の創出を目指しています。
(出典:イークラウド)
なお、同社は会社売却(M&A)によるイグジットを目指しており、早期に通期での黒字化を達成した上でブランドポートフォリオを強化し、化粧品関連企業やEC・通信販売関連企業などへの売却を想定しています。
株主構成
モノックは以下のベンチャーキャピタルから出資を受けています。
・イーストベンチャーズ株式会社
・株式会社DGベンチャーズ
・株式会社ONL
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・プレミアアンチエイジング <4934> [東証G]
・BRUNO <3140> [東証G]
・Waqoo <4937> [東証G]
・セルソース <4880> [東証G]
・I-ne <4933> [東証G]
発行者・募集情報
商 号:モノック株式会社
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿四丁目1番6号JR新宿ミライタワー18F
URL:https://monoc.inc/
代表者:小澤一郎
資本金:95,504,786円
発行可能株式総数:4,000,000株
発行済株式総数:131,591株
調達前時価総額:697,432,300円
設立年月日:2011年10月11日
決算期:8月
株主構成:
小澤一郎
イーストベンチャーズ株式会社
株式会社DGベンチャーズ
株式会社ONL
その他個人株主
■募集株式の数(上限)
普通株式 11,000株
■募集株式の払込金額
1株当たり 5,300円
■申込期間:2023年7月28日~8月22日
※上記申込期間のうち募集期間は7月28日~8月21日。早期終了の場合、予定した申込期間の最終日よりも早く、申し込みの受付を終了することがある。
■払込期日
2023年9月6日
■目標募集額
1,060万円
■上限募集額
5,830万円
■投資金額のコース及び株数
106千円コース(20株)
212千円コース(40株)
318千円コース(60株)
477千円コース(90株)
特定投資家向けコース
1,060千円コース(200株)
2,120千円コース(400株)
■資金使途
①調達額1,060万円(目標募集額)の資金使途
製造コスト立替費 750万円
D2C STATION広告費 100万円
手数料 209万円
②調達額3,975万円の資金使途
製造コスト立替費 2,687万円
D2C STATION広告費 500万円
手数料 787万円
③調達額5,830万円(上限募集額)の資金使途
製造コスト立替費 3,716万円
D2C STATION広告費 1,000万円
手数料 1,113万円
■連絡先
モノック株式会社
03-6427-4809
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、イークラウドの下記ページをご覧ください。
▼直近3年で売上高3倍超!トレンド×スピードでヒットコスメの連続創出に挑む「モノック」
株探ニュース
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:1060万円、上限募集額:5830万円 |
・ | VC出資実績あり |
・ | エンジェル出資実績あり |
・ | みなし時価総額:6億9743万2300円 |
・ | 類似上場企業:プレミアアンチエイジング <4934> [東証G]、BRUNO <3140> [東証G]、Waqoo <4937> [東証G]、セルソース <4880> [東証G]、I-ne <4933> [東証G] |
中韓などの台頭で変革を迫られる化粧品産業
モノックは化粧品プロデュース事業を通じて、コスメ産業のアップデートに挑むスタートアップです。
同社によると、日本の化粧品の市場規模は米国、中国に次いで大きく、世界3位の化粧品大国と言われますが、国内の市場シェアは上位5社が全体の約4割を占め、大手有名化粧品メーカーが市場をけん引してきたのが、国内化粧品産業の特徴だといいます。
(出典:イークラウド)
一方、近年はSNSの普及などで流行が細分化され、マス広告に競争力を依存してきた化粧品産業にも変化が訪れているそうです。
消費行動の多様化で、商品のターゲット規模はマスからニッチへ、それに合わせて、製造は大量ロットから中ロットへの対応が求められており、ビジネスモデルも製造中心から、D2C(Direct to Consumer)やP2C(Person to Consumer)がトレンドになっているといいます。
メディアの変化によって生まれた消費行動の変化を背景に、海外では個性的な商品で消費を生み出す現象が生まれ、新たなプレーヤーが存在感を示しているそうです。
中国では2022年、年に1度の大セール日「独身の日」で老舗日本ブランドが後退する一方で、インフルエンサーによるSNSプロモーションに成功した現地新興ブランドが躍進。韓国では、新しい見た目や機能を持つ商品開発が比較的安価に進められる産業構造が確立し、世界で韓国コスメは「K-Beauty」と呼ばれているそうです。
一方、日本市場では韓国や中国の化粧品輸入が増加、小売店でも海外勢の取り扱いが増えており、今後、日本メーカーの競争力低下のみならず、国内シェアの取り合いになる可能性も指摘されるなど、業界は変革を迫られているといいます。
(出典:イークラウド)
日本でもここ数年、SNSプロモーションやインフルエンサーを活用したD2C・P2Cブランドの立ち上げは注目されているものの、製造や販売の体制構築で初期コストがかかるほか、特に化粧品づくりはブランド認知度を高めるためのマーケティング施策、各種規制への対応などのハードルがあり、参入と撤退が激しく交錯するそうです。
「モノックは『ブランドづくりを革新する』をミッションに、化粧品産業のアップデートに挑むスタートアップです。化粧品特化のノウハウを生かしたD2C・P2Cブランドの立ち上げ支援を通じて、世界でも戦える化粧品ブランドをつくることを目指しています」(同社)
全工程をプロデュース、最短3カ月でブランド立ち上げ
モノックは化粧品ブランド立ち上げ支援事業「D2C STATION」を提供。商品の企画、製造、物流、マーケティング、販売などブランドづくりに必要な全工程をプロデュースし、最短3カ月でブランドの立ち上げを行っています。
2019年度に国内化粧品業界で初めて、YouTuberがプロデュースするブランドを立ち上げ、100万個以上を売り上げるメガヒット商品を生み出したほか、「パーソナルカラー」「メンズコスメ」「サウナ」など、トレンドが生まれた早い段階でキーワードを切り口に商品を企画することで話題を生み出し、商品の売上につなげているそうです。
(出典:イークラウド)
同社は、10~30代向けの化粧品メディア「FAVOR」(フェイバー)の運営に携わっており、企画のアイデアは、FAVORに蓄積された国内外のトレンド情報などから生まれているといいます。
FAVORは2015年度に同社が立ち上げ、2023年6月に別会社に売却したものの、現在も同社が運営に携わるコスメ体験レポートメディアで、D2C STATIONの商品企画チームはFAVOR編集部員でもあり、FAVORの体験記事のために試した商品数は10万点以上に上るそうです。
品質、価格、デザイン、機能といったD2Cらしい世界観の作り込みや「映える」パッケージなど、売れるコスメの商品設計をインプットしており、このノウハウがD2C STATIONでのスピーディーな企画に生かされているといいます。
(出典:イークラウド)
開発では、消費者の声も大事にしているといい、SNSを使ったアンケートや消費者座談会、口コミサイトなどからフィードバックを収集。42ブランド・全80商品超のプロデュース実績があるため、消費者の声を集めやすいそうです。
また、多くの化粧品ブランドは春と秋の年2回、新商品を出すことが多く、それに合わせた開発スケジュールを組むことが普通ですが、同社は必ずしも季節に縛られず、トレンドや顧客の声を基に、新鮮味のある商品をどこよりも早く開発してきたといいます。
D2Cブランドの立ち上げ支援に関しては、デザインや企画など部分的なサポートを行う会社は多いものの、全工程を支援できる会社は一握りとされているそうです。
化粧品に特化したノウハウを持つ点がD2C STATIONの特徴で、化粧品知識のない異業種のクライアントでも、通常約1年かかるブランドの立ち上げを早く、手軽にできることが差別化ポイントだといいます。
また、同社は製造の多くを韓国の化粧品OEM大手に委託しており、その工場は製造技術が高く、世界中のブランドから委託を受ける人気工場だといいます。人気工場に委託すると通常、生産ラインの確保に数カ月かかりますが、年間を通して数十ブランドの依頼をしているため、専用ラインが確保されており、製造に待ち時間が生じにくく、ボリュームディスカウントも効きやすいそうです。
「加えて、モノックは全国600店舗以上の化粧品販売店(バラエティストア)とのパイプを持っており、商品の製造を支援するだけではなく、販売支援まで行うことで、クライアントの売上を支えています」(同社)
3年で42ブランド、80商品超に拡大
(出典:イークラウド)
同社がD2Cブランドの立ち上げを開始したのは2019年度で、約3年でD2C STATIONの事業基盤をつくり、ブランド数は42ブランド80商品超に拡大、1000店舗で流通し、出荷個数は累計120万個を突破したそうです。
2022年度の売上高は2019年度の3.8倍となる約6.1億円に上り、2023年度上半期(2022年9月~2023年2月)の売上高は約3.6億円、通期は7.0億円を見込んでいます。
同時に固定費削減なども実施しており、2021年度を境に営業損益の赤字幅は縮小、2023年度以降の黒字化を目指しているそうです。
収益の柱は「商品企画手数料」「製造手数料」「販売手数料」
D2C STATIONは、クライアントに応じて必要な支援を提供しており、収益は主に、商品企画手数料、製造手数料、販売手数料で構成されています。
(出典:イークラウド)
製造手数料と販売手数料はそれぞれ、製造量・販売量に応じて徴収。このため、クライアントは初期費用を抑えてブランドを立ち上げることができ、同社はプロデュースした商品がヒットするほど売上が拡大するといいます。
クライアントはモノックと、製造におけるエクスクルーシブ(専属)契約を結ぶことで、D2C STATIONで立ち上げたブランドの看板を持ち続けることが可能。一度ブランドを立ち上げれば、ブランド内で新商品やリニューアル商品を出すケースもあり、1つのクライアントから複数回にわたり、製造手数料・販売手数料を得られるそうです。
「基本的にはクライアントとブランドが増えるほど売上機会が増え、トレンドに応じて出荷数を調整させることができ、モノックの安定的な売上につなげやすい構造と考えています」(同社)
今後も拡大が予想される世界化粧品市場
同社によると、世界の化粧品市場は個人所得の増加や美容意識の高まりなどを背景に、今後も拡大することが予想されています。
2021年の化粧品市場は50.1兆円規模に到達、2022年から2027年にかけての年平均成長率(CAGR)は5.95%で、2027年には71.2兆円に達すると予測されているそうです。
足元でも、アフターコロナへの移行で外出機会が増加したことやマスク着用が任意となったことで、化粧品市場に活気が戻りつつあるといいます。
2021年の国内化粧品市場は2020年比3.3%の増加。スキンケア商品のみならず、マスクで苦戦していたリップカラーやファンデーションなども好調で、市場はさらなる回復が予想されているそうです。
また近年、大手化粧品企業によるD2Cブランドや化粧品スタートアップの買収・提携が相次いでおり、大手は新たなビジネスモデルや技術を取り入れる意図があると見られ、今後も競争力強化を狙った買収・提携事例が続く可能性があると同社は見ています。
「モノックは、国内外で期待される化粧品需要の高まりを追い風に、化粧品ブランドのプロデュース実績を積み上げていく計画です」(同社)
2年後に100ブランドをプロデュース、ヒット20商品、メガヒット5商品が目標
同社のクライアントは以前、ブランド立ち上げの一部分の支援を希望するケースが多かったといいますが、現在はほぼ全工程の支援を望むクライアントが増えており、そのような案件に注力しやすい状況となっているそうです。
同社は今後、こうした、支援範囲が広く、予算の大きいクライアントにターゲットを絞っていく計画で、収益性が高いプロジェクトにリソースを優先的に投入することで、2023年度以降の黒字化、その先の黒字幅の拡大を目指しています。
また、2024年には国内の製造委託先体制を強化し、高機能・高品質、安心・安全の「メイド・イン・ジャパン」ブランドを強みとして、海外に進出することを計画。地場産の素材を生産している企業や、化粧用具の部品を製造する老舗企業などとのブランド立ち上げの取り組みも進んでおり、「日本の素材やものづくりの力を生かしたオリジナルブランドの立ち上げ実績を積み上げていく計画です」(同社)。
2年後には、100ブランドをプロデュース、ヒット20商品、メガヒット5商品の創出を目指しています。
(出典:イークラウド)
なお、同社は会社売却(M&A)によるイグジットを目指しており、早期に通期での黒字化を達成した上でブランドポートフォリオを強化し、化粧品関連企業やEC・通信販売関連企業などへの売却を想定しています。
株主構成
モノックは以下のベンチャーキャピタルから出資を受けています。
・イーストベンチャーズ株式会社
・株式会社DGベンチャーズ
・株式会社ONL
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・プレミアアンチエイジング <4934> [東証G]
・BRUNO <3140> [東証G]
・Waqoo <4937> [東証G]
・セルソース <4880> [東証G]
・I-ne <4933> [東証G]
発行者・募集情報
商 号:モノック株式会社
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿四丁目1番6号JR新宿ミライタワー18F
URL:https://monoc.inc/
代表者:小澤一郎
資本金:95,504,786円
発行可能株式総数:4,000,000株
発行済株式総数:131,591株
調達前時価総額:697,432,300円
設立年月日:2011年10月11日
決算期:8月
株主構成:
小澤一郎
イーストベンチャーズ株式会社
株式会社DGベンチャーズ
株式会社ONL
その他個人株主
■募集株式の数(上限)
普通株式 11,000株
■募集株式の払込金額
1株当たり 5,300円
■申込期間:2023年7月28日~8月22日
※上記申込期間のうち募集期間は7月28日~8月21日。早期終了の場合、予定した申込期間の最終日よりも早く、申し込みの受付を終了することがある。
■払込期日
2023年9月6日
■目標募集額
1,060万円
■上限募集額
5,830万円
■投資金額のコース及び株数
106千円コース(20株)
212千円コース(40株)
318千円コース(60株)
477千円コース(90株)
特定投資家向けコース
1,060千円コース(200株)
2,120千円コース(400株)
■資金使途
①調達額1,060万円(目標募集額)の資金使途
製造コスト立替費 750万円
D2C STATION広告費 100万円
手数料 209万円
②調達額3,975万円の資金使途
製造コスト立替費 2,687万円
D2C STATION広告費 500万円
手数料 787万円
③調達額5,830万円(上限募集額)の資金使途
製造コスト立替費 3,716万円
D2C STATION広告費 1,000万円
手数料 1,113万円
■連絡先
モノック株式会社
03-6427-4809
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、イークラウドの下記ページをご覧ください。
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