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【市況】NY株式:米国株式市場はまちまち、一部ハイテク決算に失望感広がる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は163.97ドル高の35,225.18ドル、ナスダックは294.71ポイント安の14,063.31で取引を終了した。

週次失業保険申請件数が2カ月ぶりの低水準となるなど労働市場は依然強く、景気見通しの改善で寄り付き後、上昇。ダウ平均は景気後退を回避することが可能との楽観的な見方が支援し、終日堅調に推移した。一方、金利高や昨日引け後に発表されたテスラ(TSLA)など一部ハイテク決算への失望感でナスダック指数は終日軟調に推移、全体はまちまちで終了した。セクター別では医薬品・バイオテクや保険が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

コンピューター・ソリューションを提供するIBM(IBM)は第2四半期決算の内容が予想を上回り、さらに、通期の売上高見通しを据え置いたため需要減速への懸念が和らぎ買われた。地銀のザイオンズ・バンコーポレーション(ZION)は第2四半期の預金総額が予想を上回ったため安心感が広がったほか、アナリストが目標株価を引上げたことで上昇。

一方、航空会社のアメリカン(AAL)は四半期決算で調整後1株利益が予想を大幅に上回り23年の見通しを引き上げたが、夏以降の見通しが冴えず売りが先行。動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は第2四半期決算で会員数が増加したものの売上高が予想に満たず、さらに第3四半期の見通しも予想を下回り下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は四半期決算で1株利益が予想を上回ったものの、値下げなどに伴う利益率の悪化が嫌気され大幅に下落した。

取引終了後に四半期決算を発表した貨物運送会社のCSX(CSX)は営業利益が予想を下回り時間外取引で売られている。商業銀行のキャピタルワン(COF)は預金の減少が嫌気され売りが先行したがその後下げ渋っている。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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