市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:古野電、FPパートナ、JINSHD

古野電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■古野電気 <6814>  1,255円  +208 円 (+19.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 古野電気<6814>が急反騰し一時、ストップ高の1347円に買われている。前週末14日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を970億円から1000億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を20億円から30億円(同96.9%増)へ、純利益を20億円から25億円(同85.4%増)へ上方修正し、あわせて中間10円・期末10円の年20円としていた配当予想を中間10円・期末15円の年25円に引き上げると発表したことが好感されている。足もとで主力の舶用事業において、欧米、アジアを中心に海外での販売が好調に推移していることに加えて、部材価格高騰による売上原価の上昇が想定以下の水準で推移していることや、為替レートがドル、ユーロともに想定よりも円安水準で推移していることなどが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高238億5200万円(前年同期比12.5%増)、営業利益14億5500万円(同6.8倍)、純利益11億4100万円(同2.3倍)だった。

■FPパートナー <7388>  4,800円  +700 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 FPパートナー<7388>がストップ高の水準となる前営業日比700円高の4800円に買われた。前週末14日の取引終了後、23年11月期第2四半期累計(22年12月~23年5月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想の上方修正を発表。更に、配当性向の引き上げも公表し、好感されたようだ。今期の売上高の見通しは293億9700万円から299億7300万円(前期比17.1%増)に、最終利益の見通しは27億4900万円から37億7900万円(同59.7%増)に見直した。変額保険など資産形成商品の販売が好調に推移する。一部の業務品質支援金の受け取り条件が変更になることが予定されており、それぞれ影響を業績予想に織り込んだ。年間配当予想は50円から75円(前期は無配)に修正した。同社は配当方針も変更。これまで約40%としてきた配当性向の目安を、今期から約45%とする。

■ジンズホールディングス <3046>  3,710円  +320 円 (+9.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ジンズホールディングス<3046>が急反発している。前週末14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年9月~23年5月)連結決算が、売上高535億6200万円(前年同期比7.3%増)、営業利益36億7900万円(同33.4%増)、純利益21億5100万円(同2.1倍)と大幅増益となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が92%となったことが好感されている。主力の国内アイウェア事業で定番商品から販売価格を改定し、昨年11月中旬以降は既存商品も同一の価格帯にしたことにより一式単価が順調に伸長した。また、新型コロナウイルス感染症の影響が薄れ外出する機会が増えたことにより、カラーレンズや紫外線量によってカラー濃度が変化する調光レンズをはじめとした外出に適したオプションレンズの売り上げが好調に推移したことや、海外アイウェア事業が黒字転換したことなども寄与した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高734億8600万円(前期比9.8%増)、営業利益40億900万円(同20.9%増)、純利益21億4200万円(同2.9倍)の従来見通しを据え置いている。

■チヨダ <8185>  992円  +80 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 チヨダ<8185>が大幅反発し年初来高値を更新している。前週末14日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高254億8800万円(前年同期比5.0%増)、営業利益15億1100万円(同3.7倍)、最終利益12億4900万円(同6.5倍)となり、通期計画の営業利益を大きく上回ったことが好感されている。コロナ禍からの個人消費の回復やインバウンド需要の増加などにより、ビジネスシューズ、カジュアルシューズの売り上げが伸長。特に主力プライベートブランド「セダークレスト」のソフトな素材と屈曲性にこだわった「ストレッチビジネスシューズ」や、防水・透湿「ユーティリティスニーカー」、立ったまま手を使わずに履ける「スパットシューズ」など消費者の使い勝手を考慮した商品が好調だった。24年2月期通期業績予想は、売上高945億円(前期比2.6%増)、営業利益7億円(前期22億3400万円の赤字)、最終利益3億8000万円(同26億200万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に、百貨店を中心とした法人向けの紳士靴卸販売を主な事業とするトモエ商事(東京都台東区)の全株式を8月28日をメドに取得し子会社化すると発表した。トモエ商事の卸売ビジネスやそのノウハウ、販売チャネルなどがグループの企業価値向上に資すると判断したという。取得価額は1億2000万円。なお、同件による業績への影響は、見積もり後に開示するとしている。

■ダイト <4577>  2,300円  +157 円 (+7.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 14日に発表した「1→1.1の株式分割を実施」が買い材料。
 8月31日現在の株主を対象に1→1.1の株式分割を実施。

■ライク <2462>  1,827円  +108 円 (+6.3%)  11:30現在
 ライク<2462>が3日続伸となっている。同社は14日取引終了後、24年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比24.3%増の44億5000万円としていることが好感されているようだ。売上高は同5.5%増の633億円を見込む。子育て支援サービス事業で積極的に新規園の開設を行い、今期は認可保育園・事業所内保育施設・学童クラブ・児童館を合わせて20カ所前後の開設を予定。総合人材サービス事業では、モバイル業界や拡大の続く物流・製造業界などに注力しながらも、高い成長性が期待できる外国人材領域、特に介護業界に対しての外国人材紹介強化に経営資源を投下するとしている。

■ANYCOLOR <5032>  8,070円  +460 円 (+6.0%)  11:30現在
 ANYCOLOR<5032>が大幅高で4日ぶりに反発している。前週末14日の取引終了後、7月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位あたりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は8月1日。

■レーザーテック <6920>  21,100円  +170 円 (+0.8%)  11:30現在
 大和証券は14日、秋の日経平均株価の定期銘柄入れ替えの予想を発表した。同証券では3銘柄の入れ替えを見込んでいる。具体的には、新規採用候補としてレーザーテック<6920>、メルカリ<4385>、ディスコ<6146>を挙げた。予備の採用候補はニトリホールディングス<9843>とした。一方、除外候補は三井E&S<7003>、日本板硝子<5202>、松井証券<8628>を挙げた。予備の除外候補は宝ホールディングス<2531>とした。算出基準日は7月31日のため暫定版の予想としている。定期入れ替えに関する日本経済新聞社からの発表は9月1日頃を予想している。実際の入れ替えは10月2日が見込まれ、9月29日の終値ベースでリバランスに伴う売買インパクトが発生するとみられている。

■IDOM <7599>  821円  -102 円 (-11.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 IDOM<7599>が大幅安。前週末14日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表。売上高が前年同期比22.4%減の1052億5800万円、営業利益が同47.3%減の27億7100万円と大幅減収減益になっており、これを嫌気した売りが出ている。豪州事業を昨年に売却した影響が出た。国内事業は小売り台数が増えた一方、販管費の増加もあり増収減益となった。なお、通期の減収・小幅営業増益見通しは据え置いている。

■北の達人 <2930>  253円  -29 円 (-10.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 14日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 北の達人コーポレーション <2930> [東証P] が7月14日大引け後(15:30)に決算を発表。24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は2100万円の赤字(前年同期は3億8500万円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒北の達人の詳しい業績推移表を見る

■DDグループ <3073>  1,550円  +300 円 (+24.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 DDグループ<3073>に物色人気集中。寄り付き大口買いに商いが成立せず、カイ気配のまま水準を切り上げている。同社は複数の業態の飲食店を手掛けるが、脱コロナを追い風に足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。同社が前週末14日取引終了後に発表した24年2月期第1四半期決算は営業利益が11億400万円の黒字(前年同期は3億3700万円の赤字)と急改善した。増収効果に加え、コスト低減努力や、不採算店舗での各種施策及び当該店舗の業態変更などにより利益採算が向上、全体収益に反映された。これを受けて通期業績予想の修正も行い、営業利益は従来計画の15億2400万円から22億5000万円(前期比4.8倍)に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込んだ。

■サーバーワークス <4434>  3,785円  +700 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 サーバーワークス<4434>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比11.3%増の1億6500万円となり、通期計画3億7300万円に対する進捗率が44%超に達していることが好感されているようだ。売上高は同76.0%増の58億8700万円で着地。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を中心としたクラウド基盤に関するコンサルティング、基盤構築・運用、クラウドサービスの機能強化、シェア獲得によるビジネスの拡大に尽力したことが奏功した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■エスエルディー <3223>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エスエルディー<3223>がストップ高カイ気配。前週末14日の取引終了後、24年2月期単独業績予想について、売上高を32億1700万円から33億1200万円(前期比7.2%増)へ、営業利益を3400万円から5000万円(前期2億5600万円の赤字)へ、最終利益を4200万円から4800万円(同2億3800万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。飲食サービスで、アニメなどのキャラクターをモチーフにしたメニューを展開するコラボイベントを実施し、集客向上につながっていることが要因。また、コンテンツ企画サービスで、優良コンテンツを活用した常設コラボカフェ及び運営の受託をしているプロデュース案件も堅調に推移していることが寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高9億4300万円(前年同期比28.8%増)、営業利益3600万円(前年同期8800万円の赤字)、最終利益3800万円(同4100万円の赤字)だった。

■BeeX <4270>  3,265円  +501 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 BeeX<4270>がストップ高の3265円水準でカイ気配となっている。前週末14日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高16億7700万円(前年同期比34.1%増)、営業利益1億5200万円(同63.7%増)、純利益1億400万円(同68.6%増)と大幅増益となったことが好感されている。新規顧客の獲得や新規契約数の増加で、MSP事業やクラウドライセンスリセール事業などのストック要素が拡大。また、既存顧客からの追加案件の受注及び新規顧客の獲得もあってプロジェクト数が順調に積み上がり、クラウドインテグレーション事業も引き続き好調だった。24年2月期通期業績予想は、売上高69億1000万円(前期比20.0%増)、営業利益4億2700万円(同6.0%増)、純利益3億1100万円(同4.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ベースフード <2936>  543円  +80 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ベースフード<2936>がストップ高カイ気配。前週末14日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は37億3900万円、営業損益は3億8000万円の赤字だった。あわせて開示した決算説明資料によると、売上高、営業損益とも期初計画から大幅に上振れしたとされており、これを好感した買いが膨らんでいる。自社ECやリテールチャネルの売り上げが大きく伸長。売上高は前年同期と比べ約7割増と急拡大した。説明資料では24年2月期通期の着地見込みについて、売上高170億円(期初予想160億7800万円)、営業損益6億円の赤字(同8億400万円の赤字)としている。

■アララ <4015>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 アララ<4015>が急速人気化。キャッシュレスサービスの導入支援業務を主力展開するが、バリューデザイン買収によるM&A効果が発現しトップラインの拡大が顕著となっている。14日取引終了後に発表した23年8月期第3四半期決算(22年9月~23年5月)は営業損益が1億700万円の黒字を確保し、対通期計画に対する進捗率が89%に達した。通期業績上振れの可能性があり、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。

■グッドパッチ <7351>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 グッドパッチ<7351>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1120円に買われ、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、23年8月期第3四半期累計(22年9月~23年5月)の連結決算を発表した。営業利益は前年同期比30.9%減の2億6400万円と減益となったものの、直近四半期の3~5月期では同3倍超の大幅な増益となった。通期計画に対する営業利益の進捗率は約88%に上り、堅調な業況を評価した買いが集まったようだ。第3四半期累計の売上高は同2.2%増の28億6900万円。3~5月期の売上高は四半期として過去最高となった。デザインパートナー事業でプロジェクトの継続に注力したほか、新規顧客の獲得もあって、デザイナーの稼働安定に寄与。例年稼働が低調となる第3四半期において、収益拡大につなげた。

●ストップ高銘柄
 TAKISAWA <6121>  2,387円  +400 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ARアドバン <5578>  3,460円  +500 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 GRCS <9250>  2,765円  -700 円 (-20.2%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均