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【市況】株価指数先物【寄り前】 節目の3万3000円回復を狙ったロングが入りやすいか(訂正)


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32750 +210 (+0.64%)
TOPIX先物 2249.0 +7.5 (+0.33%)
シカゴ日経平均先物 32730 +190
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日発表の米消費者物価指数(CPI)に続き、6月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことで、米利上げの長期化観測が後退した。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ再開が見込まれているが、年内2回とみられていた利上げは7月会合で打ち止めになるとの見方が強まった。PPIの結果を受けて米長期金利が低下したことでハイテク株が買われ、エヌビディア<NVDA>は4.7%超上昇し上場来高値を更新。S&P500業種別指数はメディア、半導体・同製造装置、自動車・同部品が上昇した一方で、保険、エネルギー、食品・生活必需品小売が下落した。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比190円高の3万2730円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円安の3万2530円で始まり、直後に付けた3万2510円を安値にリバウンド基調が強まり、ほどなくして3万2800円まで上昇した。米国市場の取引開始後は3万2660円~3万2800円処で保ち合い、3万2750円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場はCPIに続きPPIも予想を下回ったことから利上げ長期化観測が後退しており、連日で大型テック株の上昇が目立つ。S&P500指数は昨年4月上旬以来、およそ1年3カ月ぶりに節目の4500を回復するなか、ゴールドマン・サックスでは年内に最高値を更新するとの見解を示している。センチメントが大きく改善しており、東京市場でもリバウンド基調が強まりそうだ。

 昨日の日経225先物はボリンジャーバンドの-2σからのリバウンドが強まり、大幅高で-1σを上回ってきた。25日移動平均線は3万2960円に位置しており、同水準から節目の3万3000円回復を狙ったロングが入りやすい。ただし、週末要因で買い一巡後の利食いが入りやすいほか、円相場は一時1ドル=137台と円高基調であることが手掛けづらくさせる可能性はある。そのため、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

 また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.51倍に上昇し、抵抗線として意識される25日線を捉えてきた。米国での大型テック株上昇の流れから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株へ資金が流れやすいほか、昨夕に上方修正を発表したファーストリテイリング <9983> [東証P]が日経平均型を牽引するとみられる。NTショートの巻き戻しが意識されるなか、NTロングでのスプレッド狙いのトレードが入りそうだ。

 なお、VIX指数は13.61(前日は13.54)と小幅に上昇した。主要な株価指数が上昇するなかでやや違和感はあるが、JPモルガン・チェース<JPM>などの決算本格化を控えていることが神経質にさせている面はあるだろう。

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