【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 久光薬、TKP、ファストリ (13日大引け後 発表分)
久光薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
7月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
久光薬 <4530> [東証P] ★3-5月期(1Q)経常は2.5倍増益、自社株買いも発表
◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の57.1億円に急拡大して着地。行動制限の緩和やインバウンド需要の増加を追い風に、一般用医薬品の国内販売が好調だったほか、円安効果などで海外売上高も大きく伸びた。
通期計画の146億円に対する進捗率は39.1%に達しており、業績上振れが期待される。
併せて、発行済み株式数の2.57%にあたる200万株または100億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、エスエス製薬から「エスカップ」「ラカルト」両ブランドに関する資産の一部を譲受することも明らかにした。
ティーケーピー <3479> [東証G] ★3-5月期(1Q)経常は66%増益で着地
◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比66.5%増の17.5億円に拡大して着地。リージャス事業の売却で減収となったものの、対面イベントの需要回復を背景に貸会議室の稼働率が上昇したほか、宿泊サービスも大きく伸びた。
ウイングアク <4432> [東証P] ★3-5月期(1Q)最終は27%増益で着地
◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結最終利益は前年同期比27.0%増の18.3億円に伸びて着地。主力の帳票・文書管理ソリューション、データエンパワーメントソリューションともに大きく伸びたことが寄与。大企業の文書管理ニーズが拡大したほか、データ活用による業務効率化ニーズを取り込んだ。
通期計画の46億円に対する進捗率は39.9%に達しており、業績上振れが期待される。
東名 <4439> [東証P] ★9-5月期(3Q累計)経常が36倍増益で着地
◆23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結経常利益は前年同期比36倍の12.4億円に急拡大して着地。中小企業向け電力小売販売「オフィスでんき119」の新規顧客獲得が進み、契約保有件数が増加したことが寄与。電力調達コストが抑えられたことも大幅増益につながった。
通期計画の14.1億円に対する進捗率は88.2%に達しており、業績上振れが期待される。
TONE <5967> [東証S] ★今期経常は17%増で7期ぶり最高益、前期配当増額と自社株買いも発表
◆23年5月期の連結経常利益は前の期比16.6%増の12.6億円で着地。続く24年5月期も前期比16.9%増の14.8億円に伸び、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はボルト締結分野で付加価値の高い新製品を投入するほか、徹底した原価低減で競争力強化を図る方針。
併せて、前期の年間配当を12円→20.5円(前の期は1→5の株式分割前で60円)に増額し、今期も20.5円を継続する方針とした。
同時に、発行済み株式数の3.43%にあたる40万株または3億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
セリオ <6567> [東証G] ★今期経常は94%増で3期ぶり最高益、1.5円増配へ
◆23年5月期の連結経常利益は前の期比22.8%減の2億1000万円になったが、続く24年5月期は前期比93.8%増の4億0700万円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は就労支援事業が派遣スタッフ獲得強化と新規顧客開拓による増収を計画するほか、放課後事業と保育事業は4月に新規開設した施設が収益に寄与する。また、不採算事業・施設の撤退などで利益率も改善する見通し。
併せて、今期の年間配当は前期比1.5円増の8.5円に増配する方針とした。
東宝 <9602> [東証P] ★今期経常を一転微増益に上方修正、配当も20円増額
◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比18.8%増の188億円に伸びて着地。映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」などが大ヒットしたほか、アニメ作品の事業展開が好調に推移したことが寄与。演劇事業や不動産賃貸事業の伸長も大幅増益に貢献した。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の430億円→480億円に11.6%上方修正。従来の10.1%減益予想から一転して0.4%増益見通しとなった。
併せて、年間配当を従来計画の40円→60円(前期は60円)に大幅増額修正した。
オオバ <9765> [東証P] ★今期経常は4%増益、10円増配へ
◆23年5月期の連結経常利益は前の期比8.0%増の17.8億円で着地。続く24年5月期も前期比3.5%増の18.5億円に伸びる見通しとなった。今期は国土強靭化や防災・減災関連業務、防衛土木業務などの官庁需要が増加するほか、産業用地・物流施設用地開発支援業務など民間需要も堅調に推移し、増収増益を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比10円増の34円に増配する方針とした。
同時に、28年5月期に営業利益24億円(前期実績は17.1億円)を目指す中期経営計画を策定。
ファストリ <9983> [東証P] ★今期最終を8%上方修正、配当も30円増額
◆23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結最終利益は前年同期比0.3%増の2385億円で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の2400億円→2600億円に8.3%上方修正。減益率が12.2%減→4.9%減に縮小する見通しとなった。
東南アジア、北米、欧州のユニクロ事業、ジーユー事業の好調が継続していることに加え、グレーターチャイナのユニクロ事業が直近3ヵ月で大幅な増収増益と業績が回復したことを反映した。
併せて、今期の年間配当を従来計画の500円→530円(前期は1→3の株式分割前で620円)に増額修正した。
株探ニュース