【特集】「水素」が12位、政府方針やトヨタの動向を注視<注目テーマ>
東北電 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 半導体
2 グローバルニッチ
3 地方銀行
4 人工知能
5 インバウンド
6 円高メリット
7 生成AI
8 2023年のIPO
9 半導体製造装置
10 自動車部材・部品
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が12位となっている。
政府が世界最大級の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」での水素供給に関し、2026年度から商用化する方向で検討していると11日、複数のメディアが報じた。支援策などを含め、商用化に向けた方向性を早期に打ち出す方針という。FH2Rは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東芝エネルギーシステムズ、東北電力<9506>、岩谷産業<8088>が共同で福島県浪江町に建設し、2020年に稼働を始めた施設。
同じく11日には、トヨタ自動車<7203>が水素事業に関する報道陣向けの説明会を開いた。説明会のなかで、同社が水素で発電する燃料電池システムを30年に年10万台販売する見通しを示したことが伝わっている。官民で水素利用の普及に向けた取り組みが進められるなか、株式市場では水素関連のテーマが根強い人気を集めている。関連銘柄からは引き続き目が離せない。
産業ガスの岩谷産や日本酸素ホールディングス<4091>、プラントの日揮ホールディングス<1963>といった大手企業のほか、水素用計測器を手掛ける圧力計・センサー大手の長野計器<7715>、水素ステーション向け設備を製造する三菱化工機<6331>、水素圧縮機の加地テック<6391>などをマークしておきたい。
出所:MINKABU PRESS