日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
6日の東京株式市場は売り優勢の地合いが継続し、日経平均株価は3日続落となりそうだ。前日の欧州株市場は中国やユーロ圏の景気減速懸念を背景に見送りムードが強まり、ドイツ、フランス、英国など主要国の株価指数が総じて安かった。また、独立記念日の休場明けとなった米国株市場でも、グローバル景気の減速懸念やFRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が買いを手控えさせた。NYダウが終始軟調な値動きとなったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も、相対的に底堅かったものの結局マイナス圏で引けている。東京市場では日経平均3万3000円台半ばから後半の水準では利益確定売り圧力が強まり、上値が重くなる傾向が強い。ETF分配金捻出のための売り圧力が前倒しで先物に反映されやすく、目先買い手掛かり材料に乏しいなかで全体の下げを助長する可能性がある。週末の6月の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあり、上値を買い進む動きは見込みにくい。一方で、下値では出遅れた向きの押し目買いニーズが強く、売り一巡後は下げ渋る可能性がある。
5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比129ドル83セント安の3万4288ドル64セントと4日ぶりに反落。ナスダック総合株価指数は同25.119ポイント安の1万3791.654だった。
日程面では、きょうは6月の輸入車販売、6月の車名別新車販売、6月の軽自動車販売、6月のオフィス空室率など。海外では、5月の豪貿易収支、マレーシア中銀、ポーランド中銀の金融政策発表、5月のユーロ圏小売売上高、6月のADP全米雇用リポート、6月の米ISM非製造業景況感指数、5月の米貿易収支、週間の米新規失業保険申請件数など。
出所:
MINKABU PRESS