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【市況】株価指数先物【引け後】 需給イベントを警戒しつつも、6月19日に付けた3万3950円が射程に


大阪9月限
日経225先物 33650 +460 (+1.38%)
TOPIX先物 2315.0 +28.0 (+1.22%)

 日経225先物(9月限)は前日比460円高の3万3650円で取引を終了。寄り付きは3万3470円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3435円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。前週末の米国市場がハイテク株主導で上昇した流れを引き継ぐ格好となった。また、朝方発表された日銀の短観では、大企業製造業の景気判断を示す指数がプラス5ポイントと、7期ぶりに改善したことが好感された。

 寄り付き直後に付けた3万3460円を安値にリバウンドが強まり、前場中盤には3万3730円まで買われた。買い一巡後は利食いも入ったが、ランチタイムでは3万3630円~3万3670円辺りで底堅く推移し、後場の取引開始直後には3万3740円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は3万3700円~3万3740円処で保ち合ったが、終了間際にやや利食い優勢となり3万3650円で取引を終えた。

 指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好となり、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]、信越化学工業 <4063> [東証P]の4銘柄で日経平均株価を260円弱押し上げた。ボリンジャーバンドの+1σを寄り付き時点で突破し、終日、同水準を上回っての推移だった。3万3540円辺りに切り上がってきた+1σを支持線に、+2σ(3万4360円水準)とのレンジが意識され、6月19日に付けた3万3950円を捉えてくるようだと、ショートカバーによって上へのバイアスが一段と強まる可能性がある。

 週末のパッシブ型ETFの決算を控え、分配金捻出のための売り需要が観測されるなか、積極的なロングは入りづらいだろう。ただし、底堅さが見られるなか、ショートカバーに加えて、押し目待ち狙いのロングもエントリータイミングを引き上げてくる展開が意識されてきた。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.53倍に上昇し、25日移動平均線を上放れてきた。ボリンジャーバンドでは、バンドの収斂が続いていたが、ここにきて横ばい推移を見せつつある。今後、バンド形状が拡大していくようだと、6月16日の14.69倍に向けてNTロングでのスプレッド狙いが入りやすいだろう。

 手口面では、日経225先物はソシエテジェネラル証券が985枚、バークレイズ証券が768枚、三菱UFJ証券が672枚、野村証券が655枚の買い越しに対して、シティグループ証券が1066枚、ビーオブエー証券が685枚、ゴールドマン証券が509枚の売り越しだった。TOPIX先物はBNPパリバ証券が1136枚、バークレイズ証券が632枚の買い越しに対して、JPモルガン証券が476枚、シティグループ証券が470枚、ゴールドマン証券が386枚の売り越しだった。

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