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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アララ、F-ブレイン、共同PR

アララ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東映アニメーション <4816>  14,080円  -1,020 円 (-6.8%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>が8日ぶりに急反落した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日、同社のレーティングを「ニュートラル」から「アンダーウエイト」に引き下げた。人気マンガのアニメ・映画化権の獲得競争の激化に加え、映画「聖闘士星矢 The Beginning」の低調な興行収入動向など、事業環境の悪化による中期の収益成長力懸念を踏まえると、株価は割高な水準にあると判断した。同証券は利益予想を減額する一方、妥当PER(株価収益率)も変更し、目標株価を1万800円で据え置いた。

■アララ <4015>  534円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 アララ<4015>は急騰。地方のスーパーなどをはじめ小売店向け電子マネーの導入支援ビジネスを展開している。また、メール配信サービス(メッセージングサービス)も手掛ける。業績は22年8月期に大幅減収となり営業赤字に転落したが、今期は回復色が鮮明だ。23年8月期は買収効果に伴うトップラインの急拡大を背景に、損益も会社側の従来予想を上回って推移しており、営業損益段階で従来見通しの1億円の赤字から一転して1億2000万円の黒字に上方修正、これを材料視する買いが集中した。

■フーバーブレイン <3927>  959円  +127 円 (+15.3%)  本日終値
 フーバーブレイン<3927>が急騰。生成AIの活用なども加わり企業のデジタルシフト推進が加速しているが、一方でサイバーセキュリティーの充実は民間だけでなく政府も含めた国家的課題となっている。同社はセキュリティーソフトの開発・販売を手掛けており、国内随一の実力を誇るマルウェア対策エンジンで商機を捉えている。24年3月期は営業利益が前期比3.4~5.1倍となる2~3億円を見込むなど成長力が開花する見通し。

■共同ピーアール <2436>  725円  +56 円 (+8.4%)  本日終値
 共同ピーアール<2436>が急速人気化、3月30日以来となる年初来高値更新を果たした。独立系で企業のPRやコンサルティング事業を展開するが、メタバース領域を深耕し、人工知能(AI)・ビッグデータサービスで実績を積み上げている。世界的な生成AIブームを映し、東京市場でもAI関連の中小型株に相次いで物色の矛先が向いており、同社はその出遅れ株として脚光を浴びている。業績も好調で、23年12月期は買収効果で売上高が前期比20%増の63億円予想と急拡大、営業利益も同7%増の7億7000万円と好調な伸びが見込まれている。

■SDSホールディングス <1711>  313円  +23 円 (+7.9%)  本日終値
 SDSホールディングス<1711>が急伸。20日の取引終了後、英国の第三者認証機関の日本法人であるBMトラダ・ジャパン(大阪市住之江区)と業務提携契約を締結することを決めたと発表した。太陽光発電設備の評価及びデューデリジェンスのシステム確立と事業化を目指す。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。固定価格買い取り制度(FIT)による買い取り期間の終了などを背景とした太陽光パネルの大量廃棄が社会問題となるなか、グローバルな第三者認証機関であるBMトラダの知見を生かす。リサイクル・リユースパネルの活用推進に向け、耐久性や機能・安全性・法的要求事項について評価システムを構築。再生可能エネルギーシステムの流通市場の健全な成長につなげる。

■ランドビジネス <8944>  263円  +19 円 (+7.8%)  本日終値
 ランドビジネス<8944>が急反発し年初来高値を一気に更新。20日の取引終了後、東京都港区と中央区に保有する固定資産(賃貸用不動産)を売却するのに伴い、24年9月期に固定資産売却益29億2400万円を特別利益として計上すると発表したことが好感された。

■NexTone <7094>  2,451円  +132 円 (+5.7%)  本日終値
 NexTone<7094>が大幅高で5連騰。20日、「事業計画及び成長可能性に関する事項」に関する適時開示を行った。26年3月期の売上高を147億円(23年3月期は88億1400万円)、営業利益を18億1000万円(同8億4000万円)とする5月12日の決算発表時に公表した目標値に変更はみられなかったが、全体相場に対して株価は出遅れていたこともあり、成長戦略を評価した買いが改めて入ったようだ。

■INCLUSIVE <7078>  1,003円  +48 円 (+5.0%)  本日終値
 INCLUSIVE<7078>が続急伸。この日の寄り前、子会社INCLUSIVE SPACE CONSULTING(ISC)が福島県南相馬市と共同で、農業分野での業務負担の軽減を目的とした衛星データ利用実証に取り組むと発表しており、好材料視された。南相馬市では、農業分野において、それまで栽培していた作物とは違う作物を同じ農地で栽培する転作確認の効率化が大きな課題となっており、今回の実証では、作付けされた作物の判別をするためにISCの衛星データ処理技術によって業務の負担軽減が可能かを検証するのが狙い。同社では衛星データの利用に加えて、農業関連台帳のデジタル化についても実施に向けて協議を続けるほか、今後AI技術の活用によって負担軽減を実現する新しいソリューション開発を推進するとしている。

■ジェイフロンティア <2934>  3,255円  +105 円 (+3.3%)  本日終値
 ジェイフロンティア<2934>が続伸。正午ごろ、同社の医療機関、薬局向けオンライン診療・服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU(ソクヤク)」が、アイセイ薬局(東京都千代田区)に採用されたと発表しており、これが好感された。「SOKUYAKU」はスマートフォンを活用し、自宅やオフィスにいながらオンライン診療、服薬指導の受診、最短当日中の薬の受け取りを可能にするサービス。今回の採用により、アイセイ薬局グループの調剤薬局全400店舗に「SOKUYAKU」が導入されることになり、業績への貢献が期待されている。

■ニーズウェル <3992>  872円  +28 円 (+3.3%)  本日終値
 ニーズウェル<3992>がしっかり。20日の取引終了後、子会社が展開する法人向けのデータ通信特化型格安SIM「零壱SIM」の販売戦略について発表した。事業拡大を期待した買いが株価の支えとなったようだ。同SIMは1ギガバイト165円という低価格で、かつ1ギガバイト単位での設定が可能なサービスで、建設現場の運行管理システムにおける位置情報の取得をはじめ、幅広く活用されてきた。今後はSNSなどを通じ、活用方法やその実績など広く情報発信し、販売促進に努める。あわせて同社は、SAP Concurユーザーへの独自サービスとして展開する「Invoice PA」「Invoice PA-S」のインボイス制度版の提供を7月3日に開始するとも発表している。

●ストップ高銘柄
 Globee <5575>  4,000円  +700 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 プログリット <9560>  6,000円  -1,500 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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