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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フロンテオ、レノバ、ソフトバンクG

フロンテオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■FRONTEO <2158>  840円  +106 円 (+14.4%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が反発。20日の取引終了後、自社開発AI(人工知能)ソリューション「KIBIT Knowledge Probe(キビットナレッジプローブ)」を活用した日本郵政<6178>との取り組みを発表。キビットナレッジプローブはAIを用いてテキストデータを解析し、課題・目的に応じたリスクやチャンスにつながる情報を抽出するデータ解析支援システム。日本郵政グループに寄せられた膨大な顧客の声を同システムで解析し、潜在リスクやミスコンダクト事象の早期発見、迅速な顧客フォローアップや再発防止策の検討を促すなど、ガバナンス態勢の強化に貢献しているという。

■コニシ <4956>  2,404円  +226 円 (+10.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 コニシ<4956>が急反騰し、実質上場来高値を更新した。20日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を300万株(発行済み株数の8.47%)または50億円としており、取得期間は23年6月21日から24年3月29日まで。株主への利益還元と資本効率の向上を図ることが目的という。そのうち上限を170万株とする自社株については6月21日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買い付ける。取得価額の総額は最大37億260万円になるとしている。

■レノバ <9519>  1,672円  +128 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 レノバ<9519>が反発。米資産運用会社大手ブラックロック<BLK>日本法人のブラックロック・ジャパンが20日付で財務省に提出した大量保有報告書で、レノバ株の保有割合が5.11%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は純投資。報告義務発生日は6月15日。

■雪国まいたけ <1375>  1,012円  +72 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 雪国まいたけ<1375>が大幅高。20日の取引終了後、キノコを主原料とした代替肉の開発に成功したと発表しており、これを材料視した買いが集まった。自然なおいしさを追求しつつ、原料であるキノコの低カロリーや低脂質、食物繊維といった特性を生かしたという。今年度中に最初の製品を発売することを目標に準備を進めており、来年度以降は更に製品バリエーションを広げて事業を展開する予定としている。

■学情 <2301>  1,970円  +95 円 (+5.1%)  本日終値
 学情<2301>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。21日、20代専門の転職サイト「Re就活」の新規会員登録数が、15週連続で前年を上回ったと発表し、ポジティブ視されたようだ。6月9~15日の週間新規登録者数は前年比36.7%増となった。週間応募数は60.4%増だった。新規会員数の増加は合同企業セミナー「転職博」や、エージェントサービス「Re就活エージェント」にもプラス効果が波及するとしている。

■タムロン <7740>  4,000円  +180 円 (+4.7%)  本日終値
 タムロン<7740>が大幅反発し、07年10月以来約15年8カ月ぶりの高値となっている。20日の取引終了後、23年12月期の配当予想について、中間30円・期末90円の年120円から中間35円・期末90円の年125円に引き上げると発表したことが好感された。前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。同時に、6月30日付で160万株(発行済み株数の6.40%)の自社株を消却すると発表しており、これも好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は2340万株となる予定だ。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,937円  +246 円 (+3.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は強さを発揮している。ここ急勾配の5日移動平均線をサポートラインに上値指向を強め、指数寄与度の高い銘柄として日経平均株価の上昇に貢献してきたが、きょうはその5日線を巡る攻防となっている。3連休明けの米国株市場は主要株価3指数がいずれも続落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が続落したのは5月下旬以来約1カ月ぶり。米ハイテク株に積極投資する同社株はナスダック指数との連動性が高く、足もと利食い売りを誘発しやすいところ。ただ、きょうは同社の株主総会が予定されており、この内容にマーケットの関心が高い。

■アニコムHD <8715>  621円  +22 円 (+3.7%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>が反発した。20日の取引終了後、子会社のアニコム損害保険がペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ ワイドタイプ(限度日数なし)」の基本料金を値上げすると発表し、手掛かり視されたようだ。対象保険商品については、平均で7.8%の値上げとなる。補償内容などの改定はない。新料金は11月以降の契約分から適用する。

■エフ・シー・シー <7296>  1,845円  +63 円 (+3.5%)  本日終値
 エフ・シー・シー<7296>が5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を2000円から2100円に引き上げた。電動化対応は前進しており、モーターコアの受注活動を推進している。主力事業の二輪車用に関しては、影響が大きい新興国市場の販売台数前提を引き上げている。同証券では24年3月期の連結営業利益を155億円(会社計画140億円)と予想。株価のディスカウントは大きいとみている。

■フジテック <6406>  3,780円  +129 円 (+3.5%)  本日終値
 フジテック<6406>が後場に上げ幅を拡大した。同社が21日に開いた定時株主総会を巡り、日本経済新聞電子版が同日、「創業家出身で前会長の内山高一氏が社外取締役8人の選任を求めて株主提案したが、否決された」と報じた。会社側が提案した取締役9人の選任議案は可決された。会社側の提案は、大株主である香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントの意向を反映しているとみられるという。報道を受け、アク抜け感を意識した買いが集まったようだ。

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