【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):雪国まいたけ、コニシ、FRONTEOなど
ネットプロ <日足> 「株探」多機能チャートより
ネットプロHD<7383>:382円(+18円)
大幅反発。ジャパネットたかたとの業務提携を開始したと発表している。同社の後払い決済サービス「NP後払い」の提供を6月15日から開始したようだ。後払い業界シェアNo.1の実績と信頼性が導入の決定につながったとしている。テレビ通販へのサービス導入に伴って、一段の利用者層の拡大や業績の向上が想定される状況となっているもよう。
アニコムHD<8715>:626円(+27円)
大幅反発。ペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ ワイドタイプ(限度日数なし)」について、基本保険料を改定すると前日に発表している。対象保険商品は、どうぶつ健保ふぁみりぃのワイドタイプ 70%、ワイドタイプ 50%で、平均 7.8%の引上げとなるもよう。23年11月1日以降が始期日となる契約から適用するようだ。収益水準の向上につながるものとしてポジティブな反応が優勢に。
三栄建築<3228>:1429円(-113円)
大幅反落。創業者の小池元社長が暴力団組員に金銭を供与したとして、東京都公安委員会から暴力団排除条例に基づく勧告を受けたと発表している。東証プライムの上場企業が勧告を受けるのは異例とされている。調査委員会の報告では、小池氏と暴力団組員の意向のもとで、建物の解体工事業者が選定されていた事実が認められたとされている。信用力低下による今後の事業への影響が警戒される動きに。
雪国まいたけ<1375>:1031円(+91円)
大幅反発。きのこを主原料とした代替肉の開発に成功したとしている。現在の代替肉市場は大豆由来の成分を主原料としたものが主流だが、今回の開発製品はきのこの低カロリー、低脂質、食物繊維といった特性を活かしたヘルシー志向の新しいプロダクトとなっているもよう。今年度中に最初の製品を発売し、来年度以降は製品バリエーションを広げていく予定。今後の業績寄与が期待できる新規事業として関心向かう展開に。
コニシ<4956>:2391円(+213円)
大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の8.47%に当たる300万株、50億円を取得上限としており、取得期間は6月21日から24年3月29日まで。株主の利益還元と資本効率の向上を図ることを取得目的としている。一株当たりの価値向上につながるほか、当面の需給面の下支え要因になるとの期待が先行。なお、この一環として、本日の立会外取引で、170万株の自社株買いを行うとも発表している。
坪田ラボ<4890>:717円(+19円)
大幅に反発。坪田一男社長(慶應義塾大学名誉教授)を中心とする研究グループが、涙液低下型ドライアイとBUT短縮型ドライアイの自律神経活動を比較して新たな知見を発見し、学際的総合ジャーナルに掲載されたと発表している。点眼では改善しない難治性のドライアイに対しては、自律神経活動の安定にフォーカスした治療法の有効性が予測されるとしており、総合的なドライアイの治療法確立を目指すとしている。
FRONTEO<2158>:842円(+108円)
大幅に反発。日本郵政<6178>がFRONTEOのAIソリューション「KIBIT Knowledge Probe」を活用し、ガバナンス強化に取り組んでいると発表している。KIBIT Knowledge Probeは、AIを用いてテキストデータを解析し、課題・目的に応じたリスクやチャンスにつながる情報を抽出するデータ解析支援システム。日本郵政は顧客からの声などに関するデータの一体的な整備とミスコンダクト事象などの早期発見に同システムを利用しているという。
メタリアル<6182>:2181円(+85円)
年初来高値。子会社のロゼッタ(東京都千代田区)がコード1行で自社のサイトにAIチャットボットを生成できるサービス「ChatM.AI」をリリースしたと発表している。サービスページに自社サイトのURLを入力し、表示されたJSコードを自社サイトのソースコードに追加するだけで、どのようなサイトも簡単にAIチャット化できるとしている。ChatM.AIは、入力されたURLドメインにあるサイト情報を読み込んで回答するという。
《ST》
提供:フィスコ