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【市況】NY株式:米国株式市場はまちまち、年内の追加利上げを警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は232.79ドル安の33,979.33ドル、ナスダックは53.16ポイント高の13,626.48で取引を終了した。

連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、序盤はもみ合いが続いた。連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで予想通り政策金利を据え置いたが、声明や見通しでタカ派色を想定以上に強めたため、年内の追加利上げを警戒した売りが膨らんだ。その後、パウエル議長が会見で7月はライブ会合になるとの言及にとどめ追加利上げを明確化しなかったため下げ止まり、終盤にかけては下げ幅を縮めた。ナスダック総合指数はプラス圏に回復し、全体はまちまちで終了。セクター別では半導体・同製造装置や耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービスが下落。

半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は競合エヌビディア(NVDA)に対抗し、人口知能(AI)プロセッサーの次期製品ラインを発表し、アナリストの投資判断引上げも受けて上昇。同業のエヌビディアもAI関連需要の拡大を期待した買いが続いた。動画配信のネットフリックス(NFLX)はパスワード共有を巡る対処が収益増につながるとアナリストが投資判断を引き上げたことで上昇。一方、ヘルスケアのユナイテッドヘルス(UNH)はコストの上昇を警告し大幅安。金融サービス会社のチャールズ・シュワブ(SCHW)は4-6月期で最大11%の減収を警告し下落した。

パウエル議長は会見で、利下げは2年ほど先になるとの見解を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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