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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):近鉄GHD、スマレジ、ヤーマン

近鉄GHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■近鉄GHD <9041>  4,951円  +54 円 (+1.1%)  本日終値
 近鉄グループホールディングス<9041>が続伸。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断の「B+」を継続するとともに、目標株価は5300円から5600円に引き上げた。23年3月期は経済正常化やインバウンドの回復を下期から享受することができたほか、近鉄エクスプレスの子会社化もあり大幅増益となった。24年3月期は運賃改定による効果や、経済正常化、インバウンドの回復が更に進み増益が続く見通しであり、平年ベースがどの程度で落ち着くのかを計る重要な年になる、と指摘。目標株価は20年5月につけた高値水準である5600円に引き上げている。

■アバントグループ <3836>  1,504円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 アバントグループ<3836>が3日続伸。午前10時ごろ、100%子会社ジールがクロスリバ(東京都中央区)から、テキストから感情分析を行う「StoryAI」事業を譲り受け、7月1日にサービス提供を開始すると発表したことが好感された。StoryAIは、20年8月にリリースされた「Storyを機械学習で感情分析し、改善点を提案する」サービス。これまで、エンタープライズ向けでは講談社(東京都文京区)などで利用されてきたが、ジールによる事業譲受で、今後はより幅広い業種業界の企業、官公庁・自治体へ向けての提供を予定している。また、OEMでの提供実績もあり、顧客の要件に応じた独自ソリューションや顧客のサービスの機能の一部として提供することも可能としている。

■スマレジ <4431>  2,274円  -471 円 (-17.2%) 一時ストップ安   本日終値
 スマレジ<4431>は3日ぶりに急反落した。13日の取引終了後、23年4月期の単体決算発表にあわせ、24年4月期の業績見通しを開示した。売上高は前期比30.0%増の76億8800万円、営業利益は同2.4%増の9億1400万円を予想する。営業利益は前期に続き過去最高を計画するものの、増益率は前期の実績と比較して鈍化する見通し。サプライズ感に乏しく、株価は直近で堅調に推移していたこともあって、目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだ。今期は収益拡大に向けた積極投資を行う計画。最終利益は同28.3%減の6億3600万円を見込む。23年4月期の売上高は前の期比42.6%増の59億1400万円、営業利益は同30.9%増の8億9300万円と、ともに計画を上回って着地した。

■JPホールディングス <2749>  360円  -30 円 (-7.7%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 JPホールディングス<2749>をはじめ、幼児活動研究会<2152>、ベビーカレンダー<7363>、SERIOホールディングス<6567>、AIAIグループ<6557>など子育て支援関連株が総じて安い。政府は13日、「異次元の少子化対策」の実現に向けた「こども未来戦略方針」を閣議決定した。閣議後、岸田首相は記者会見を開き、児童手当の拡充など方針の中身について説明を行った。株式市場では政府の少子化対策への期待感から事前に関連銘柄に物色が広がっていたこともあり、閣議決定と首相の記者会見終了で目先材料出尽くし感が強まっている。

■ヤーマン <6630>  1,074円  -88 円 (-7.6%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ヤーマン<6630>が大幅続落。13日の取引終了後に発表した23年4月期連結決算で、営業利益が61億3400万円(前の期比10.8%減)と2ケタ減益となり、3月14日に発表した修正値62億円もやや下回ったことが嫌気された。海外部門で中国販売が大きく伸長したことや、国内各販路もそれぞれ堅調な売り上げとなったことから売上高は429億9600万円(同5.0%増)と過去最高の売上高を記録したが、広告宣伝や研究開発への投資を強めたことが利益を圧迫した。なお、24年4月期業績予想は、売上高450億円(前期比4.7%増)、営業利益65億円(同6.0%増)と増収増益を見込む。年間配当は前期比4円50銭減の8円50銭を予定している。

■丹青社 <9743>  788円  -47 円 (-5.6%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 丹青社<9743>が大幅反落。13日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算で、営業利益が8億円(前年同期比15.6%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限が緩和されたことで需要が回復し、売上高は197億1600万円(同12.2%増)と増収となったものの、競争激化に伴い収益性の低い案件が増加したことに加えて、エネルギーや資材価格の高騰、賃上げによる人件費の増加などが重なり減益を余儀なくされた。なお、24年1月期通期業績予想は、売上高760億円(前期比18.3%増)、営業利益30億円(同4.9倍)、純利益20億9000万円(同4.5倍)の従来見通しを据え置いている。

■神戸物産 <3038>  3,727円  -182 円 (-4.7%)  本日終値
 神戸物産<3038>が続落。13日の取引終了後、23年10月期第2四半期累計(22年11月~23年4月)の連結決算を発表した。経常利益は前年同期比19.4%減の131億9800万円と大幅な減益となったほか、通期計画に対する進捗率は約41%と低調だった。業績の下振れリスクを意識した投資家の売りが膨らんだようだ。売上高は同12.0%増の2219億6800万円だった。既存店への商品出荷が好調に推移し、新規出店効果も出て大幅な増収となった。半面、ドル預金の換算差損や為替予約関連の評価損の計上が経常利益を押し下げる要因となった。

■Lドリンク <2585>  3,540円  -105 円 (-2.9%)  本日終値
 ライフドリンク カンパニー<2585>が3日ぶりに反落。同社は1日に株式売り出しを行うことを発表しており、この日から売り出し価格決定期間に入っている。このため、警戒感からの売りが先行している様子だ。なお同社株は26日付で現在のスタンダード市場からプライム市場へ移行する予定だ。

■マクビープラ <7095>  18,800円  -520 円 (-2.7%)  本日終値
 Macbee Planet<7095>は荒い値動き。朝方に大幅高で一時1170円高と急騰したが、その後は大口の利益確定売りが出て急速に値を消す展開となった。Webマーケティング支援事業を展開するが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の動きを背景に、ネット広告市場の拡大が加速しており、同社の商機を高めている。13日取引終了後に発表した23年4月期決算は営業利益が前の期比75%増の21億6200万円と急拡大、続く24年4月期も前期比32%増の28億5000万円と高い伸びを見込んでおり、過去最高更新が続く見通し。ただ株価は事前の観測報道でマドを開けて買われていたこともあり、目先材料出尽くし感から利食い急ぎの動きが表面化した。

■ゼンショHD <7550>  6,157円  -73 円 (-1.2%)  本日終値
 ゼンショーホールディングス<7550>は寄り付きは売り買い交錯で始まったが、その後は売り優勢に傾き4日ぶりに反落。同社は外食大手で牛丼の「すき家」や回転寿司の「はま寿司」などを展開し、M&A戦略に強みを持ち海外展開にも力を入れている。13日取引終了後、北米や英国を中心に寿司のテイクアウト店などを展開するスノーフォックス・トップコの全株式を取得し子会社化することを発表し、マーケットの注目を集めている。取得価額は874億円で同社のM&A案件としては過去最高額となる。業容拡大への期待が高まる一方、買収コスト負担などへの警戒感もあり目先は利益確定の動きに押されている。

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