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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 3万2500円割れ辺りからヘッジ外しに伴うショートが強まる


 日経225先物は11時30分時点、前日比380円安の3万2040円(-1.17%)前後で推移。寄り付きは3万2590円と、シカゴ日経平均先物(3万2645円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。ヘッジ対応の買いが入りやすい需給状況のなか、現物の寄り付き直後には3万2710円まで買われ、ナイトセッションで付けた高値を上回った。しかし、買い一巡後は一転してショートが強まり、中盤にかけて下落に転じると、一時3万1990円まで売られた。3万2000円近辺での押し目買い意欲は強く、その後3万2200円水準まで下げ渋る場面もあったが、終盤にかけては3万2030円~3万2100円処で推移している。

 日経225先物は日中値幅が700円を超えた。買い一巡後のこう着は想定されていたが、節目の3万2500円割れ辺りから、ショートが強まった。下へのバイアスが強まったことでヘッジ外しに伴うショートが入りやすく、一気に3万2000円水準まで下げている。6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、9月限へのロールオーバーが中心であるため、機械的にヘッジ対応の商いが入りやすい。後場は3万2000円水準での底堅さを見極めながらの展開になりそうであり、ショートカバーを想定しつつも、再び3万2000円割れを仕掛けてくる動きには注意しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.47倍に低下した。支持線として機能しているボリンジャーバンドの+1σ水準まで下げたことで、リバランスを狙ったNTロングが意識されそうだ。

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