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【市況】米雇用統計の隔たりはデータ収集方法が一因との指摘も

 この日発表の5月の米雇用統計はまちまちの内容となった。非農業部門雇用者数(NFP)は33.9万人増と予想を上回り、労働市場の力強さを示したが、失業率が前回の3.4%から3.7%に急上昇している。一方、労働参加率は62.6%で前回と変わらない。

 動向が分かれた要因の1つに労働市場の強さを2つの異なる調査で測っていることにあるのではとの指摘が聞かれる。失業率は各家庭へのアンケートを基にした家計調査だが、NFPは企業へのアンケートを基にした産業調査となっている。強弱が分かれるのは珍しいことではないが、今回は隔たりは大き過ぎることから、原因を精査する必要があるという。

*米雇用統計(5月)21:30
非農業部門雇用者数
結果 33.9万人
予想 19.0万人 前回 29.4万人(25.3万人から修正)

失業率
結果 3.7%
予想 3.5% 前回 3.4%

平均時給
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.4%(0.5%から修正)(前月比)
結果 4.3%
予想 4.5% 前回 4.4%(前年比)

民間部門雇用者数
結果 28.3万人
予想 16.5万人 前回 25.3万人(23.0万人から修正)

製造業雇用者数
結果 -0.2万人
予想 0.5万人 前回 1.0万人(1.1万人から修正)

週平均労働時間
結果 34.3
予想 34.4 前回 34.4

労働参加率
結果 62.6%
予想 62.6% 前回 62.6%

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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