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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):フジ日本、enish、のむら産業

フジ日本 <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジ日本精糖 <2114>  652円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 フジ日本精糖<2114>はストップ高。29日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表し、純利益を14億5000万円から18億5000万円(前期比10.6%増)へ引き上げた。あわせて、従来17円としていた配当予想を30円(前期17円)に増額修正しており、これを好感した買いを呼び込んだ。国内の一般投資先から配当金を受領する見込みとなったため。売上高見通しについては従来予想の252億円(同11.1%増)を据え置いた。また、営業利益見通しについてはエネルギー価格高騰などによる影響を踏まえ、17億5000万円から16億5000万円(同9.0%減)へ引き下げている。

■enish <3667>  660円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 enish<3667>は前日に続きこの日もストップ高に買われた。同社は19日、5月24日に全世界同時リリースを予定していたテレビアニメ「ゆるキャン△」初のオンラインゲーム「ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!」(通称「つなキャン△」のリリースを6月15日に延期すると発表。これを嫌気した売りが出た一方で、同時に全世界事前登録者数が100万人を突破したと発表したことを好感した買いも入っており、リリース日が近づくにつれ期待感が上回ってきているようだ。

■のむら産業 <7131>  1,212円  +114 円 (+10.4%) 一時ストップ高   本日終値
 のむら産業<7131>は急反騰し上場来高値を更新。29日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(22年11月~23年4月)連結業績について、売上高が従来予想の29億2900万円から30億3100万円(前年同期比13.9%増)へ、営業利益が1億5000万円から2億5500万円(同28.8%増)へ、純利益が9000万円から1億6300万円(同35.8%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。包装関連事業で外食関連の需要回復の傾向がみられたことや、物流梱包事業で環境配慮型の資材が堅調に推移したことなどが要因。また、想定よりも為替が円高傾向で推移したことや、原材料価格高騰の影響を最小限に抑えるべく、コスト全般の見直しに注力したことも寄与した。

■セキュアヴェイル <3042>  279円  +25 円 (+9.8%)  本日終値
 セキュアヴェイル<3042>が反発。同社は29日、子会社のLogStareが開発・販売するセキュリティー運用ソフトウェア「LogStare Collector」が、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の技術検証レビューであるAWSファンデーショナルテクニカルレビューを通過し、AWS認定ソフトウェアになったと発表。これが材料視されたようだ。LogStare Collectorは、LogStareが親会社であるセキュアヴェから20年8月に開発を引き継いだ純国産のセキュリティー運用ソフトウェア。ITインフラの死活監視、性能監視、ログ管理をワンパッケージで実現することを特徴とし、ネットワーク機器やサーバーなどの社内システムの可視化、障害監視、ログ収集の自動化が最低限の設備で実現できるという。

■鉱研工業 <6297>  482円  +41 円 (+9.3%)  本日終値
 鉱研工業<6297>が続急騰、年初来高値を更新した。29日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標について、売上高を87億2000万円から110億円(23年3月期82億1300万円)へ、営業利益を8億7000万円から11億円(同2億6100万円)へ上方修正したことが好感された。昨年11月にクリステンセン・マイカイを子会社化したのに伴い、主にボーリング機器関連セグメントの予想を引き上げたことが要因としている。

■サンワカンパニー <3187>  602円  +42 円 (+7.5%)  本日終値
 サンワカンパニー<3187>が7日ぶりに急反発した。29日、ガーデン雑貨「ミニガビオン」の販売を開始したと発表。デザイン性の高さから、幅広い顧客への販売拡大を期待した買いが集まったようだ。河川などの補強工事に用いられる土木材料で、メッシュ状の金属のカゴに自然石を入れた「ガビオン」をコンパクトにし、一般向けに販売する。個人宅や商業施設などのエクステリアとして活用できるほか、カゴのなかに薪などを入れて、ストッカーを兼ねたインテリアとすることも可能。バーベキュー台やプランターカバーなど、多彩な用途で設置できる。

■ペットゴー <7140>  1,405円  +89 円 (+6.8%)  本日終値
 ペットゴー<7140>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、トータルペットヘルスケアブランド「ベッツワン(VETSOne)」のブランドサイトを開設したと発表しており、好材料視された。「ベッツワン」は、「愛する家族に、いつまでも健康でいてほしい」という想いから生まれた日本発のトータルペットヘルスケアブランド。テクノロジーを活用して膨大な量のペットデータを分析し、健康のために最適なペットヘルスケア製品を開発。それぞれの健康にあわせた食事から、サプリメント、デンタルケア、動物用医薬品まで幅広いラインアップでトータルペットヘルスケアソリューションを提供するとしている。

■日総工産 <6569>  852円  +42 円 (+5.2%)  本日終値
 日総工産<6569>が大幅続伸。SBI証券が29日付で投資判断「買い」を継続し、目標株価を1160円から1280円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、24年3月期後半からの半導体向け人材需要回復を前提に、また25年3月期の1人当たりの売上高(月換算平均)は稼働増加を踏まえて前回比で上方に見直し、24年3月期の営業利益予想を38億2000万円から39億円へ、25年3月期を同49億4000万円から54億4000万円へ引き上げている。

■ジモティー <7082>  1,732円  +80 円 (+4.8%)  本日終値
 ジモティー<7082>が大幅続伸。午後1時ごろ、20年2月に開始した自治体とのリユースに関する協定について、今年5月までに全国で100カ所の自治体と協定締結を達成したと発表しており、好材料視された。自治体との連携は、官民連携リユースポットの運営や自治体によるジモティーへの出品、リユースの啓発の3つの取り組みを行うことで、リユースによるごみ減量を目指すというもの。同社では5月30日までに102カ所の自治体と協定や覚書を締結しており、今後も自治体との連携に注力するとしている。

■ピアズ <7066>  1,377円  +52 円 (+3.9%)  本日終値
 ピアズ<7066>が4日ぶりに反発。29日の取引終了後、同社が支援しNTTドコモ(東京都千代田区)が展開する「dサービスオンラインカウンター」が、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のウェブサイトでケーススタディとして紹介されたと発表したことが好感された。ドコモは来店客数の管理や店頭での待ち時間短縮などを目的に、22年から「dサービスオンラインカウンター」を展開しており、店頭業務の効率化と顧客満足度の向上を実現し、オンライン接客における成約率を20%以上向上することに成功しているという。同システムは、AWSが提供するクラウドサービス上に構築し、また高品質なオンライン接客を実現するためにAmazon Chime SDKも活用していることから、今回ケーススタディとして紹介されたという。なお、ピアズは独自開発のオンライン接客カウンターサービスのシステムやコールセンターのノウハウなどを活用し支援している。

●ストップ高銘柄
 エヌリンクス <6578>  335円  +80 円 (+31.4%) ストップ高   本日終値
 エコム <6225>  2,247円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 大阪油化工業 <4124>  2,364円  +400 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 ワットマン <9927>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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