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【市況】ダウ平均は小幅安 直近の上げからの一服感も IT・ハイテク株も本日は軟調=米国株前半

NY株式23日(NY時間12:53)
ダウ平均   33227.38(-59.20 -0.18%)
ナスダック   12627.52(-93.26 -0.74%)
CME日経平均先物 30820(大証終比:-30 -0.10%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅安で推移している。米株式市場は年初来高値を更新したこともあり、直近の上げからの一服感も出ているようだ。上値では利益確定売りの動きも散見される。堅調だったIT・ハイテク株も本日は軟調。ただ、下押す動きも見られず、ダウ平均は前日付近まで戻す展開。

 米債務上限問題については、イエレン財務長官が早ければ6月1日にデフォルトに陥る可能性が高いと繰り返し警告している。前日の現地時間の夕方にバイデン大統領とマッカーシー米下院議長の会談が行われたが、予想通りではあったが、具体的な合意はなく継続協議となっている。ただ、市場はマッカーシー下院議長の発言などから、まもなく解決されると楽観的に見ているようだ。

 一方、前日のブラード・セントルイス連銀総裁の発言など、このところのFOMC委員の発言に追加利上げの可能性を示唆する内容も含まれており、市場の警戒感が上がっている。市場では次回6月FOMCでの据え置きの確率はなお75%程度で見ているが、銀行問題への懸念がひとまず後退する中、経済指標の内容次第では、7月にもう一段の追加利上げがあるのではとの見方も出始めている。少なくともこれまで高まっていた年内利下げ期待は後退させている格好。

 取引開始前にホームセンター大手のロウズ<LOW>が2-4月期(第1四半期)の決算を発表。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、通期の見通しを下方修正した。予想以上の木材のデフレと、予想を下回るDIYの裁量消費を理由に、より慎重な見通しを示した。アナリストからは、この下方修正は十分ではない可能性があるとの指摘も出ている。ただ、株価は上昇。

 エクソンモービル<XOM>やシェブロン<CVX>などの石油関連株が上昇。コモディティ市場で原油相場に買い戻しが強まっており、石油関連株も呼応している。サウジアラビアのサルマン・エネルギー相がタール経済フォーラムで、空売り筋に警告したことが買い材料となっている。同エネルギー相は「私は彼らに、彼らは痛い目に遭うだろうと忠告し続けている。彼らは4月に痛手を負った」と述べた。

ロウズ<LOW> 206.93(+3.78 +1.86%)

エクソンモービル<XOM> 107.36(+2.39 +2.28%)
シェブロン<CVX> 156.82(+4.38 +2.87%)

アップル<AAPL> 171.97(-2.24 -1.28%)
マイクロソフト<MSFT> 317.42(-3.76 -1.17%)
アマゾン<AMZN> 115.95(+0.94 +0.82%)
アルファベットC<GOOG> 124.29(-1.58 -1.26%)
テスラ<TSLA> 187.34(-1.53 -0.81%)
メタ・プラットフォームズ<META> 249.78(+1.46 +0.59%)
AMD<AMD> 108.72(+0.72 +0.66%)
エヌビディア<NVDA> 307.86(-3.90 -1.25%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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