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【市況】【↑】日経平均 大引け| 7日続伸、海外筋の買いが続き33年ぶりの高値圏 (5月19日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  30847.36
高値  30924.57(09:04)
安値  30679.16(09:19)
大引け 30808.35(前日比 +234.42 、 +0.77% )

売買高  12億7383万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆4097億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は234円高と7日続伸、海外筋を中心とした買い続く
 2.21年9月高値を更新し1990年8月以来、33年ぶり高値圏に
 3.米債務上限問題への警戒感が後退しNYダウの上昇なども追い風
 4.レーザーテクや東エレク、SUMCOといった半導体関連株が堅調
 5.為替の円安進行でトヨタや日産、SUBARUなど自動車株が高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比115ドル高と続伸した。米債務上限問題への懸念が和らぎ、ハイテク株を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は7日続伸。海外投資家などを中心とする買いが継続流入し、日経平均株価はバブル後高値を更新し33年ぶりの水準に上昇した。

 日経平均は連日高。前日のNYダウが、米債務上限問題の合意期待で続伸したことも追い風となり、東京市場も値を上げてスタート。21年9月14日の終値3万670円を抜き、一時1990年8月以来、約33年ぶりとなる3万0900円台まで上昇した。買い一巡後は上昇幅が縮小する場面もあったが、下値を拾う動きは強く、相場は堅調に推移。バブル後の高値を更新したことで、東京市場は新たなトレンドに入ったとの見方からの買いが強まった。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>といった半導体関連株が高く、ファーストリテイリング<9983>やキーエンス<6861>が値を上げた。為替の円安進行を受けトヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、SUBARU<7270>など自動車株が高い。リクルートホールディングス<6098>やコマツ<6301>、ダイフク<6383>、安川電機<6506>が堅調だった。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が安く、ソニーグループ<6758>やソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>が値を下げた。日本製鉄<5401>や日本郵船<9101>、JR東海<9022>が軟調だった。KDDI<9433>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、リクルート <6098>、ファナック <6954>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約150円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、KDDI <9433>、ソニーG <6758>、SBG <9984>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約45円。うち28円はアドテスト1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)サービス業、(3)機械、(4)医薬品、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)繊維製品、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△サンユ <1841> [東証S]
 24年3月期は営業利益3.2倍を見込む。
△パレモ・HD <2778> [東証S]
 業績回復鮮明で疑義注記を解消。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
 ソニーG <6758> [東証P]系との連携発表。
△アララ <4015> [東証G]
 子会社がドコモの電子マネーライセンスを取得。
△T&S <4055> [東証G]
 国内の半導体投資拡大で活躍余地高まる。
△エデュラボ <4427> [東証G]
 GPT-3.5を活用したAI自動採点ソリューションを提供開始。
△フジHD <4676> [東証P]
 自社株買い発表で一段の需給改善期待高まる。
△アーレスティ <5852> [東証P]
 今期営業増益見通しと増配を好感。
△ファストロジ <6037> [東証S]
 23年7月期業績予想を上方修正。
△リコー <7752> [東証P]、東芝テック <6588> [東証P]
 「事務機生産部門を統合」との報道。

▼キャンバス <4575> [東証G]
 新株・新株予約権発行で希薄化警戒。
▼イクヨ <7273> [東証S]
 前期の営業利益は上振れ着地も今期予想は52%減。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アーレスティ <5852>、(2)Jマテリアル <6055>、(3)JCRファ <4552>、(4)東芝テック <6588>、(5)平田機工 <6258>、(6)サイボウズ <4776>、(7)恵和 <4251>、(8)芝浦機 <6104>、(9)リコー <7752>、(10)メドピア <6095>。
 値下がり率上位10傑は(1)力の源HD <3561>、(2)西日本FH <7189>、(3)マースGHD <6419>、(4)ギフトHD <9279>、(5)ギフティ <4449>、(6)トレファク <3093>、(7)富士通ゼ <6755>、(8)ネットプロ <7383>、(9)あみやき <2753>、(10)レアジョブ <6096>。

【大引け】

 日経平均は前日比234.42円(0.77%)高の3万0808.35円。TOPIXは前日比3.84(0.18%)高の2161.69。出来高は概算で12億7383万株。東証プライムの値上がり銘柄数は812、値下がり銘柄数は945となった。東証マザーズ指数は747.55ポイント(8.55ポイント高)。

[2023年5月19日]


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