【経済】【クラファン・優待】バーベル不要! 機械動力で負荷をかけるAIトレーニングマシンのヒガトレック、5月19日募集開始
バーベルではなく機械動力でバーに負荷をかける新タイプのトレーニングマシンを手掛けるヒガトレック株式会社(東京都目黒区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは5月19日18時開始を予定しています。
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
経営陣全員が経営経験ありの"中年スタートアップ"
ヒガトレックは経営陣全員が経営経験を持つ"中年スタートアップ"です。代表取締役CEOの比嘉一雄氏は「予約のとれないパーソナルトレーナー」として、著書、テレビ出演など多数。早稲田大学、東京大学大学院在学中から「筋肉」を研究し、科学的根拠に基づくトレーニング指導をモットーとしており、その研究と理論の集大成としてトレーニングマシン「Higatrec®」を考案しました。
同COOの長友肇氏はリクルートでHR/IT/R&D/投資/インキュベートのGMを経験後、独立し、ビジネスコンサル、システム開発、コンテンツ制作会社などの経営に従事。取締役CSOの馬場義弘氏はザッパラスで藤巻百貨店のバイヤーなどを務めた後、独立し、商社を経営。海外輸出・輸入も含めたセールスを専門としています。
また、ハードウェアとソフトウェアのCTO各1名が参画、計5名でチームを構成しています。
機械動力でバーに負荷、全く新しいトレーニングマシン
(出典:AngelNavi)
同社はAIトレーニングマシン「Higatrec®」の製造・販売・レンタルを主な事業としており、これは、重り(アイアンプレート)をつけたバーベルを持ち上げるのではなく、マシン本体が機械動力でバーに負荷をかけることによりウェイトトレーニングを行う、新しい機構のトレーニングマシンだといいます。
世界最大規模のデジタル関連展示会「CES2020」でInnovation Awardを受賞し、さまざまなメディアに掲載。主にtoB製品として、パーソナルトレーニングジムやフィットネスクラブ、ホテルや娯楽施設の併設ジム、スポーツ団体、メディカルトレーニング施設に導入されており、ビジネスモデルは月額20万円でのレンタル(本体リース最低3年契約)で、ハードウェアのほか、ユーザーソフトウェアも提供しています。
トレーニングをIoT化、データから最適メニュー生成
同社によると、「Higatrec®」最大の特徴はAIを駆使し、IoT化されたトレーニングを実現する機構です。
通常のウェイトトレーニングは、アイアンプレートなどの重りのついた器具を上げ下げすることで各部の筋肉に負荷をかけ、成長を促しますが、「Higatrec®」には重りがなく、マシンのバーを上げ下げすると人工知能が筋力を測定し、負荷を自動調整してくれます。
「この機構により、けがをしないギリギリのレベルで、筋肉を成長させるための最大の負荷を常にかけ続けるトレーニングマシンを実現しました」(同社)
トレーニング結果はデータとして記録・蓄積され、アプリなどで確認可能で、このデータを基にユーザーにとって最適なトレーニングメニューを生成。これらの機能は特許取得済みで、同様のメリットを持つ競合製品は存在しないそうです。
トレーナーにとっては、トレーニングの質向上の大きな助けになり、自動化された無人ジムにも応用可能。また、15坪ほどのスペースがあれば設置できるため、専業ジム以外の施設に展開でき、トレーニング環境を大きく変えうる製品だとしています。
現在の事業フェーズは、セールスの問い合わせが増え、営業パートナーを開拓しつつ、大きく市場に出していくタイミングだといい、現製品のソフトウェアのブラッシュアップと並行し、ハードウェアの廉価版(コンパクト版)を開発中で、2023年夏のローンチを予定しています。
「国内市場での販売拡大はもとより、『CES2024』への出展を控え、筋トレが圧倒的に普及している米国をはじめ海外に進出していくチャレンジの機会でもあります」(同社)
エンドユーザー・トレーニングジム双方の課題解決
同社は「Higatrec®」を市場に広めることで、エンドユーザー・トレーニングジム双方の課題の解決に取り組みたい考えです。
【エンドユーザーの課題】
1つ目は、トレーニングの「超・効率化」です。「Higatrec®」マシンに搭載されたAIがユーザー個人の筋力に合わせて最適な負荷を形成することで、1時間分のトレーニングが10分、1メニューあたり5回程度の運動で最大の筋力成長を促します。
筋トレが続かない理由の多くが「つらい」「モチベーションが続かない」というものである一方、「Higatrec®」はつらさを最小限にし、効果を最大化する科学的な根拠に基づいたマシンだといいます。
2つ目は、パーソナライズです。30種類以上の運動ができるほか、AIがユーザー個人のトレーニングデータを学習し、最適なプランを提案します。
3つ目は、効果の可視化です。これまで、筋トレの成果は鏡で見るか、体重を量るなどして確認するしかありませんでしたが、「Higatrec®」は筋力の出力量を可視化し、成長をデータとして蓄積。1回のトレーニングにおける1セットや1レップごとの出力、過去の自分のトレーニングデータとの比較などが可能で、トレーニングの継続意欲を高めます。
「現在は日常的にさまざまなデバイスから人々のデータが取得・活用されていますが、トレーニング時の『筋肉』のデータを収集できるデバイスは『Higatrec®』以外存在しません。将来的には世界中の人々の身体や筋力、トレーニングにおけるビッグデータとして研究に活用する可能性が創出できれば、これほど革新的なことはありません」(同社)
4つ目は、安全性です。「Higatrec®」はパーソナライズされた負荷がリアルタイムで変動、常に筋肉にギリギリの負荷を与えるため、筋肉に負荷をかけすぎることで起きるけがを防げるほか、アイアンプレートなどの重りがなく、トレーニング中の事故も未然に防げるそうです。
5つ目は、ユーザー層の拡大です。同社によると、ウォーキングで足腰の筋力は維持されますが成長させることはできません。「Higatrec®」の負荷はユーザー個人の筋力量から常に最適に調整されるため、性別・年齢を問わず誰でも使用でき、ユーザー層を圧倒的に拡大できるポテンシャルがあるといいます。
【トレーニングジムの課題】
一方で「Higatrec®」を導入するトレーニングジムにも解決すべき業界課題があるといいます。
1つ目は、コストパフォーマンスです。フィットネスクラブの開業・運営には数千万円の開業資金、一定以上の面積、トレーナーの人件費など数百万円/月間のランニングコストが必要ですが、「Higatrec®」は15坪程度の広さにマシンが設置できれば開業できるそうです。
月額20万円の利用料のみで、すべて無人のセルフジムで運用できるため、人件費をかけず、最小コストで済むといいます。
2つ目は、継続率です。会員の半年後の解約率は70%、1年後は90%になるというデータがあり、開業・運営に莫大なコストがかかるだけでなく、ユーザーを獲得しても安定せず、入れ替わりが激しいという課題があるそうです。
「『Higatrec®』は筋力アップを可視化でき、そのデータを他社と共有し、実感できるという明確な差別化ポイントを持ち、ユーザー獲得やチャーン(解約)防止に貢献できると考えます」(同社)
(出典:AngelNavi)
3つ目は、トレーナーとの相乗効果によるトレーニングの質向上です。「Higatrec®」は高効率な無人ジム経営を実現できる一方、トレーナーが常駐する有人ジムをディスラプト(破壊)するものではないと同社は考えています。
トレーニングにまつわる機能性の中で、まだまだ、人的にしか担保できない価値は数多く、過去のけがや痛めている箇所のケア▽スポーツをする人に向けた特定の箇所のトレーニング▽ダイエットや栄養管理を合わせたトレーニング▽話し相手▽モチベーション維持▽トレーニング仲間が作り出すリアルコミュニティなどが挙げられるそうです。
「『Higatrec®』はトレーナーに『安全で、成果を数値化できる道具』として使っていただくことで、さらに強い武器となります」(同社)
また、ソフトウェア面での支援も計画しており、実際のトレーナーによるビデオ経由での姿勢指導、トレーニングメニューを組んで、「Higatrec®」に送信、遠隔で実行できる機能も追加予定です。
日本市場は「限定的」「サービスを育てる場所」
【日本市場】
同社は、日本国内のフィットネスクラブ市場は4600億円超、会員数416万人であり、人口比で3.3%と限定的であることは否めないと考えています。国内市場単体でも十分な成長は見込めるものの、日本市場は「サービスを育てる場所」と捉えているそうです。
「Higatrec®」のハードウェアは一定の完成水準に達しており、今後はソフトウェアサービスの伸長が重要であるといい、サービスへの要求水準が高い日本でテストマーケティングをすることで、世界でも高く評価される製品へと成長することを見込んでいます。
【世界市場】
将来的に狙うのは世界市場だといい、特に米国は人口の17.4%がフィットネスクラブ会員、250億ドルという巨大市場であり、皆保険ではないことから健康に対する意識も高く、将来的な主戦場と見ているそうです。
また、中東やマカオ・香港など世界各国の富裕層から問い合わせがあり、パーソナルユースでの開拓にも可能性を感じているといいます。一方で、製品の特性上、製造者責任や保証などリーガル面でケアすべき部分が多いため、拙速に進めず、適切なパートナーを開拓することで進めていきたい考えです。自社ブランチではなく、パートナーによる展開を前提としています。
中堅・新規開業ジムへの営業を強化
同社は資金調達後、以下の施策を実施するとしています。
1つ目は、国内市場でのプロモーションと販売です。プロモーション計画としては、プロスポーツチームや各競技選手への提供などを通じて知名度向上を図っていく予定です。
セールスパートナー開拓による「Higatrec®」導入箇所の拡大については、国内大型ジムは既存リース製品の入れ替えなど課題が多い一方、中堅または新規開業ジムで強いニーズがあるといい、後者をターゲットとして営業に注力していくとしています。
新規領域の開拓も計画しており、これまでトレーニングジム市場に換算されていなかったマンションジムやホテルジムなど、非トレーニング事業者からの問い合わせが多いほか、駅内ワンボックストレーニング施設のPoC相談や、日本最大手のスーパーから、空きスペースを活用した無人ジムPoCの相談などがあるそうです。
「並行して、無人ジムパッケージのセールスを拡大していきます。ショーケースであると同時に省スペースを活用したフランチャイズ展開などを視野に入れており、単体でも営業活動を進めていきます」(同社)
2つ目は、デジタル関連展示会「CES2024」出展による海外セールス機会の獲得です。
「CES2019」では「Higatrec®」のプロトタイプである「Hiiga-one」を出展し、大きな反響があったといい、「CES2020」では同機の改良製品版がイノベーションアワードを受賞、2024も同賞を獲得し、営業パートナー開拓を行いたい考えです。
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・トゥエンティーフォーセブン <7074> [東証G]
・デコルテ・ホールディングス <7372> [東証G]
・MTG <7806> [東証G]
・システム ディ <3804> [東証S]
株主優待
東京・恵比寿駅徒歩3分の無人ジム1号店「Higatrec365」の利用権を提供。
投資額に応じた利用権の詳細は以下の通り。
50万円:「Higatrec365」レギュラープラン無期限利用権
40万円:同18カ月利用権(27万円相当)
30万円:同
20万円:同6カ月利用権(9万円相当)
10万円:同
※利用権の期限終了後も継続して無人ジムを利用する場合、レギュラープランを月額1万円で提供(レギュラープランは現在、月額1万5000円で提供中)。
発行者・募集情報
商号:ヒガトレック株式会社
住所:東京都目黒区上目黒1-5-10 中目黒マンション210
資本金:32,942,400円(2023年3月24日現在)
発行済株式総数:230,504株(同)
設立日:2017年11月
決算日:9月
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役/CEO 比嘉一雄
代表取締役/COO 長友肇
■募集株式の種類及び数
議決権付き普通株式 10,000株(上限)
※上限まで株式を発行する。
■募集株式の払込金額
1株あたり 4,000円
■目標募集額
500万円(上限募集額4,000万円)
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
500万円から募集取扱手数料100万円を控除した手取り金額400万円は、以下の資金使途に充てる予定(消費税別)
業務委託費(※1) 200万円
業務委託費(※2) 60万円
広告費 140万円
※1 「Higatrec(ヒガトレック)」廉価版の開発費
※2 アプリケーションの開発費
・上限募集額達成時の資金使途内訳
4,000万円から募集取扱手数料800万円を控除した手取り金額3,200万円は、以下の資金使途に充てる予定(同)
業務委託費(※1) 1,500万円
業務委託費(※2) 500万円
広告費 1,200万円
※1 「Higatrec」廉価版の開発費
※2 アプリケーションの開発費
■投資金額および株数(口数)
50万円/5口(125株)
40万円/4口(100株)
30万円/3口(75株)
20万円/2口(50株)
10万円/1口(25株)
■申込期間
2023年5月19日~5月28日
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、AngelNaviの下記ページをご覧ください。
▼時短 パーソナライズ 筋肉データ分析 IoTで実現する"筋トレ"のイノベーション
株探ニュース
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:500万円、上限募集額:4000万円 |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
・ | 株主優待あり:無人ジム1号店「Higatrec365」の利用権 |
・ | みなし時価総額:9億2201万6000円 |
・ | 類似上場企業:トゥエンティーフォーセブン <7074> [東証G]、デコルテ・ホールディングス <7372> [東証G]、MTG <7806> [東証G]、システム ディ <3804> [東証S] |
経営陣全員が経営経験ありの"中年スタートアップ"
ヒガトレックは経営陣全員が経営経験を持つ"中年スタートアップ"です。代表取締役CEOの比嘉一雄氏は「予約のとれないパーソナルトレーナー」として、著書、テレビ出演など多数。早稲田大学、東京大学大学院在学中から「筋肉」を研究し、科学的根拠に基づくトレーニング指導をモットーとしており、その研究と理論の集大成としてトレーニングマシン「Higatrec®」を考案しました。
同COOの長友肇氏はリクルートでHR/IT/R&D/投資/インキュベートのGMを経験後、独立し、ビジネスコンサル、システム開発、コンテンツ制作会社などの経営に従事。取締役CSOの馬場義弘氏はザッパラスで藤巻百貨店のバイヤーなどを務めた後、独立し、商社を経営。海外輸出・輸入も含めたセールスを専門としています。
また、ハードウェアとソフトウェアのCTO各1名が参画、計5名でチームを構成しています。
機械動力でバーに負荷、全く新しいトレーニングマシン
(出典:AngelNavi)
同社はAIトレーニングマシン「Higatrec®」の製造・販売・レンタルを主な事業としており、これは、重り(アイアンプレート)をつけたバーベルを持ち上げるのではなく、マシン本体が機械動力でバーに負荷をかけることによりウェイトトレーニングを行う、新しい機構のトレーニングマシンだといいます。
世界最大規模のデジタル関連展示会「CES2020」でInnovation Awardを受賞し、さまざまなメディアに掲載。主にtoB製品として、パーソナルトレーニングジムやフィットネスクラブ、ホテルや娯楽施設の併設ジム、スポーツ団体、メディカルトレーニング施設に導入されており、ビジネスモデルは月額20万円でのレンタル(本体リース最低3年契約)で、ハードウェアのほか、ユーザーソフトウェアも提供しています。
トレーニングをIoT化、データから最適メニュー生成
同社によると、「Higatrec®」最大の特徴はAIを駆使し、IoT化されたトレーニングを実現する機構です。
通常のウェイトトレーニングは、アイアンプレートなどの重りのついた器具を上げ下げすることで各部の筋肉に負荷をかけ、成長を促しますが、「Higatrec®」には重りがなく、マシンのバーを上げ下げすると人工知能が筋力を測定し、負荷を自動調整してくれます。
「この機構により、けがをしないギリギリのレベルで、筋肉を成長させるための最大の負荷を常にかけ続けるトレーニングマシンを実現しました」(同社)
トレーニング結果はデータとして記録・蓄積され、アプリなどで確認可能で、このデータを基にユーザーにとって最適なトレーニングメニューを生成。これらの機能は特許取得済みで、同様のメリットを持つ競合製品は存在しないそうです。
トレーナーにとっては、トレーニングの質向上の大きな助けになり、自動化された無人ジムにも応用可能。また、15坪ほどのスペースがあれば設置できるため、専業ジム以外の施設に展開でき、トレーニング環境を大きく変えうる製品だとしています。
現在の事業フェーズは、セールスの問い合わせが増え、営業パートナーを開拓しつつ、大きく市場に出していくタイミングだといい、現製品のソフトウェアのブラッシュアップと並行し、ハードウェアの廉価版(コンパクト版)を開発中で、2023年夏のローンチを予定しています。
「国内市場での販売拡大はもとより、『CES2024』への出展を控え、筋トレが圧倒的に普及している米国をはじめ海外に進出していくチャレンジの機会でもあります」(同社)
エンドユーザー・トレーニングジム双方の課題解決
同社は「Higatrec®」を市場に広めることで、エンドユーザー・トレーニングジム双方の課題の解決に取り組みたい考えです。
【エンドユーザーの課題】
1つ目は、トレーニングの「超・効率化」です。「Higatrec®」マシンに搭載されたAIがユーザー個人の筋力に合わせて最適な負荷を形成することで、1時間分のトレーニングが10分、1メニューあたり5回程度の運動で最大の筋力成長を促します。
筋トレが続かない理由の多くが「つらい」「モチベーションが続かない」というものである一方、「Higatrec®」はつらさを最小限にし、効果を最大化する科学的な根拠に基づいたマシンだといいます。
2つ目は、パーソナライズです。30種類以上の運動ができるほか、AIがユーザー個人のトレーニングデータを学習し、最適なプランを提案します。
3つ目は、効果の可視化です。これまで、筋トレの成果は鏡で見るか、体重を量るなどして確認するしかありませんでしたが、「Higatrec®」は筋力の出力量を可視化し、成長をデータとして蓄積。1回のトレーニングにおける1セットや1レップごとの出力、過去の自分のトレーニングデータとの比較などが可能で、トレーニングの継続意欲を高めます。
「現在は日常的にさまざまなデバイスから人々のデータが取得・活用されていますが、トレーニング時の『筋肉』のデータを収集できるデバイスは『Higatrec®』以外存在しません。将来的には世界中の人々の身体や筋力、トレーニングにおけるビッグデータとして研究に活用する可能性が創出できれば、これほど革新的なことはありません」(同社)
4つ目は、安全性です。「Higatrec®」はパーソナライズされた負荷がリアルタイムで変動、常に筋肉にギリギリの負荷を与えるため、筋肉に負荷をかけすぎることで起きるけがを防げるほか、アイアンプレートなどの重りがなく、トレーニング中の事故も未然に防げるそうです。
5つ目は、ユーザー層の拡大です。同社によると、ウォーキングで足腰の筋力は維持されますが成長させることはできません。「Higatrec®」の負荷はユーザー個人の筋力量から常に最適に調整されるため、性別・年齢を問わず誰でも使用でき、ユーザー層を圧倒的に拡大できるポテンシャルがあるといいます。
【トレーニングジムの課題】
一方で「Higatrec®」を導入するトレーニングジムにも解決すべき業界課題があるといいます。
1つ目は、コストパフォーマンスです。フィットネスクラブの開業・運営には数千万円の開業資金、一定以上の面積、トレーナーの人件費など数百万円/月間のランニングコストが必要ですが、「Higatrec®」は15坪程度の広さにマシンが設置できれば開業できるそうです。
月額20万円の利用料のみで、すべて無人のセルフジムで運用できるため、人件費をかけず、最小コストで済むといいます。
2つ目は、継続率です。会員の半年後の解約率は70%、1年後は90%になるというデータがあり、開業・運営に莫大なコストがかかるだけでなく、ユーザーを獲得しても安定せず、入れ替わりが激しいという課題があるそうです。
「『Higatrec®』は筋力アップを可視化でき、そのデータを他社と共有し、実感できるという明確な差別化ポイントを持ち、ユーザー獲得やチャーン(解約)防止に貢献できると考えます」(同社)
(出典:AngelNavi)
3つ目は、トレーナーとの相乗効果によるトレーニングの質向上です。「Higatrec®」は高効率な無人ジム経営を実現できる一方、トレーナーが常駐する有人ジムをディスラプト(破壊)するものではないと同社は考えています。
トレーニングにまつわる機能性の中で、まだまだ、人的にしか担保できない価値は数多く、過去のけがや痛めている箇所のケア▽スポーツをする人に向けた特定の箇所のトレーニング▽ダイエットや栄養管理を合わせたトレーニング▽話し相手▽モチベーション維持▽トレーニング仲間が作り出すリアルコミュニティなどが挙げられるそうです。
「『Higatrec®』はトレーナーに『安全で、成果を数値化できる道具』として使っていただくことで、さらに強い武器となります」(同社)
また、ソフトウェア面での支援も計画しており、実際のトレーナーによるビデオ経由での姿勢指導、トレーニングメニューを組んで、「Higatrec®」に送信、遠隔で実行できる機能も追加予定です。
日本市場は「限定的」「サービスを育てる場所」
【日本市場】
同社は、日本国内のフィットネスクラブ市場は4600億円超、会員数416万人であり、人口比で3.3%と限定的であることは否めないと考えています。国内市場単体でも十分な成長は見込めるものの、日本市場は「サービスを育てる場所」と捉えているそうです。
「Higatrec®」のハードウェアは一定の完成水準に達しており、今後はソフトウェアサービスの伸長が重要であるといい、サービスへの要求水準が高い日本でテストマーケティングをすることで、世界でも高く評価される製品へと成長することを見込んでいます。
【世界市場】
将来的に狙うのは世界市場だといい、特に米国は人口の17.4%がフィットネスクラブ会員、250億ドルという巨大市場であり、皆保険ではないことから健康に対する意識も高く、将来的な主戦場と見ているそうです。
また、中東やマカオ・香港など世界各国の富裕層から問い合わせがあり、パーソナルユースでの開拓にも可能性を感じているといいます。一方で、製品の特性上、製造者責任や保証などリーガル面でケアすべき部分が多いため、拙速に進めず、適切なパートナーを開拓することで進めていきたい考えです。自社ブランチではなく、パートナーによる展開を前提としています。
中堅・新規開業ジムへの営業を強化
同社は資金調達後、以下の施策を実施するとしています。
1つ目は、国内市場でのプロモーションと販売です。プロモーション計画としては、プロスポーツチームや各競技選手への提供などを通じて知名度向上を図っていく予定です。
セールスパートナー開拓による「Higatrec®」導入箇所の拡大については、国内大型ジムは既存リース製品の入れ替えなど課題が多い一方、中堅または新規開業ジムで強いニーズがあるといい、後者をターゲットとして営業に注力していくとしています。
新規領域の開拓も計画しており、これまでトレーニングジム市場に換算されていなかったマンションジムやホテルジムなど、非トレーニング事業者からの問い合わせが多いほか、駅内ワンボックストレーニング施設のPoC相談や、日本最大手のスーパーから、空きスペースを活用した無人ジムPoCの相談などがあるそうです。
「並行して、無人ジムパッケージのセールスを拡大していきます。ショーケースであると同時に省スペースを活用したフランチャイズ展開などを視野に入れており、単体でも営業活動を進めていきます」(同社)
2つ目は、デジタル関連展示会「CES2024」出展による海外セールス機会の獲得です。
「CES2019」では「Higatrec®」のプロトタイプである「Hiiga-one」を出展し、大きな反響があったといい、「CES2020」では同機の改良製品版がイノベーションアワードを受賞、2024も同賞を獲得し、営業パートナー開拓を行いたい考えです。
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・トゥエンティーフォーセブン <7074> [東証G]
・デコルテ・ホールディングス <7372> [東証G]
・MTG <7806> [東証G]
・システム ディ <3804> [東証S]
株主優待
東京・恵比寿駅徒歩3分の無人ジム1号店「Higatrec365」の利用権を提供。
投資額に応じた利用権の詳細は以下の通り。
50万円:「Higatrec365」レギュラープラン無期限利用権
40万円:同18カ月利用権(27万円相当)
30万円:同
20万円:同6カ月利用権(9万円相当)
10万円:同
※利用権の期限終了後も継続して無人ジムを利用する場合、レギュラープランを月額1万円で提供(レギュラープランは現在、月額1万5000円で提供中)。
発行者・募集情報
商号:ヒガトレック株式会社
住所:東京都目黒区上目黒1-5-10 中目黒マンション210
資本金:32,942,400円(2023年3月24日現在)
発行済株式総数:230,504株(同)
設立日:2017年11月
決算日:9月
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役/CEO 比嘉一雄
代表取締役/COO 長友肇
■募集株式の種類及び数
議決権付き普通株式 10,000株(上限)
※上限まで株式を発行する。
■募集株式の払込金額
1株あたり 4,000円
■目標募集額
500万円(上限募集額4,000万円)
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
500万円から募集取扱手数料100万円を控除した手取り金額400万円は、以下の資金使途に充てる予定(消費税別)
業務委託費(※1) 200万円
業務委託費(※2) 60万円
広告費 140万円
※1 「Higatrec(ヒガトレック)」廉価版の開発費
※2 アプリケーションの開発費
・上限募集額達成時の資金使途内訳
4,000万円から募集取扱手数料800万円を控除した手取り金額3,200万円は、以下の資金使途に充てる予定(同)
業務委託費(※1) 1,500万円
業務委託費(※2) 500万円
広告費 1,200万円
※1 「Higatrec」廉価版の開発費
※2 アプリケーションの開発費
■投資金額および株数(口数)
50万円/5口(125株)
40万円/4口(100株)
30万円/3口(75株)
20万円/2口(50株)
10万円/1口(25株)
■申込期間
2023年5月19日~5月28日
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、AngelNaviの下記ページをご覧ください。
▼時短 パーソナライズ 筋肉データ分析 IoTで実現する"筋トレ"のイノベーション
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