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【市況】16日の株式相場見通し=上値追い続く、NYダウ反発でリスク選好

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場はリスク選好の流れが続き、日経平均株価は4日続伸し2万9000円台後半で頑強な値動きとなりそうだ。前日の米国株市場では、ここ調整色を強めていたNYダウが小幅ながら6日ぶりに反発。5月のNY連銀製造業景況指数が事前の市場コンセンサスを大幅に下回り、景気減速懸念から一時は下値を探る動きを強いられたが売り一巡後は戻り足となった。買い手掛かり材料難が意識されるなかも、目先自律反発狙いの買いが優勢となっている。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上げ幅は限られたものの堅調な動きを示した。ただ、米債務上限問題が引き続き警戒されており、上値を積極的に買い進む動きは見られなかった。東京市場では、ここ米株市場でNYダウが軟調な動きを続けるなかも買い意欲は衰えず、日経平均は上値指向を継続していたが、きょうも強調展開が見込まれる。フシ目の3万円大台が意識される展開となっているが、一方でスピード警戒感からの利益確定売りも想定される場面で、買い一巡後は上げ幅を縮小する可能性がある。

 15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比47ドル98セント高の3万3348ドル60セントと6日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同80.466ポイント高の1万2365.209だった。

 日程面では、きょうは4月の投信概況など。海外では豪中銀の金融会合の議事要旨開示(5月開催分)、4月の中国小売売上高・工業生産高・固定資産投資・不動産開発投資、4月の英失業率、1~3月期ユーロ圏GDP、3月のユーロ圏貿易収支、5月ZEW景気予想指数、3月の米企業在庫、4月の米小売売上高、4月の米鉱工業生産・設備稼働率、5月のNAHB住宅市場指数など。なお、バーFRB副議長が米下院で議会証言を行う。ウィリアムズNY連銀総裁も討論会に参加予定。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年05月16日 08時37分

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