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【通貨】豪ドル週間見通し:底堅い展開か、雇用統計に注目


■下げ渋り、豪中銀は予想外の利上げ実施

先週・今週の豪ドル・円は下げ渋り。豪準備銀行(中央銀行)による予想外の利上げを受けてリスク選好的な豪ドル買い・円売りが一時拡大。欧米金融不安が再燃し、リスク回避の豪ドル売り・円買いが再び優勢となったが、米金融不安への過度の懸念は後退し、豪政府の来年度予算案を受けた利上げ思惑などから豪ドル売りはやや縮小した。取引レンジ:89円17銭-92円44銭。

■底堅い展開か、雇用統計に注目

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)は、インフレ期待を安定させるために0.25ポイントの追加利上げを決定した。また、金融政策の一層の引き締めが多少必要となる可能性にも言及しており、豪ドルは売りづらい。豪政府の来年度予算案での生活費軽減策はインフレを悪化させ利上げ圧力になるとの見方もくすぶりそうだ。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・16日:豪準備銀行5月理事会議事要旨
・18日:4月雇用統計(3月:失業率3.5%、雇用者数増減+5.3万人)

予想レンジ:89円00銭-92円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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