【市況】東京株式(前引け)=続落、円高など嫌気し買い手控え
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は強弱観対立のなかも、やや利益確定の動きが優勢となり日経平均はマイナス圏で着地、2万9000円トビ台に水準を切り下げた。前日の欧州株市場がほぼ全面安に売られたほか、米国株市場でもNYダウが朝高後に値を崩し3日続落となったことで、これを嫌気する形で軟調な地合いとなった。外国為替市場でドル安・円高に振れていることも買い手控え要因となっている。ただ、個別では決算発表を絡め人気化する銘柄も多く、値幅制限いっぱいに買われる銘柄も相次いでいる。値上がり銘柄数も全体の4割近くに及んだ。
個別では花王<4452>が安く、三菱重工業<7011>も軟調、任天堂<7974>も売り優勢となった。住友金属鉱山<5713>が急落、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。アジアパイルホールディングス<5288>が急落、セレス<3696>も大幅安。半面、レーザーテック<6920>がしっかり、東京エレクトロン<8035>もやや買いが優勢。富士フイルムホールディングス<4901>が上昇した。楽天グループ<4755>も買いを集めた。OATアグリオ<4979>、じげん<3679>、ミツバ<7280>、スペース<9622>などがストップ高に買われた。
出所:MINKABU PRESS