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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 パナHD、スクリン、アシックス (10日大引け後 発表分)

パナHD <日足> 「株探」多機能チャートより

 5月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 パナHD <6752> [東証P]  ★今期最終は32%増で5期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結最終利益は前の期比4.0%増の2655億円に伸び、従来予想の2100億円を上回って着地。続く24年3月期も前期比31.8%増の3500億円に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  今期は欧州でヒートポンプ式温水給湯暖房機の旺盛な需要が継続するほか、顧客の自動車生産回復や米国向け車載電池の伸長などによって増収を確保する。価格改定や合理化効果に加え、米国インフレ抑制法に基づく補助金に関する利益計上も増益に大きく貢献する。

 ETS・HD <1789> [東証S]  ★上期経常を一転85%増益に上方修正
 ◆23年9月期上期(22年10月-23年3月)の連結経常利益を従来予想の9000万円→2億6800万円に3.0倍上方修正。従来の37.9%減益予想から一転して84.8%増益見通しとなった。手持ち工事が順調に進捗し、売上高が計画を79.6%も上回ったことが利益を押し上げた。

 じげん <3679> [東証P]  ★今期最終は25%増で2期連続最高益、1円増配へ
 ◆23年3月期の連結最終利益は前の期比29.5%増の29.3億円で着地。続く24年3月期も前期比24.6%増の36.5億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は既存事業の安定成長に加え、前期に買収した人材サービス会社などの業績上積みが寄与し、24.5%の大幅増収を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比1円増の5円に増配する方針とした。

 セグエG <3968> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は49%増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比49.5%増の4.1億円に拡大して着地。企業のDX関連投資への意欲増大を背景にITインフラ関連のプロダクト販売が大幅に増加したほか、大型案件獲得によってプロフェッショナル(設計・構築)サービスも伸び、36.7%の大幅増収を達成した。

 サンアスタ <4053> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は3.5倍増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の6.1億円に急拡大して着地。主力のクリエイティブ&エンジニアリング事業で新規顧客の獲得が進んだことが寄与。業務委託費を中心にコストを抑制したことも大幅増益につながった。
  第1四半期実績だけで、通期計画の13.7億円に対する進捗率は44.5%に達しており、業績上振れが期待される。

 OATアグリ <4979> [東証P]  ★今期経常を一転20%増益に上方修正・最高益、配当も5円増額
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比35.5%増の25.1億円に拡大して着地。農薬分野、肥料・バイオスティミュラント分野ともに販売が好調だったほか、為替の円安傾向も追い風となった。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の31.2億円→40.5億円に29.8%上方修正。従来の7.8%減益予想から一転して19.6%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  併せて、期末一括配当を従来計画の45円→50円(前期は45円)に増額修正した。

 三社電機 <6882> [東証S]  ★今期経常は21%増益、前期配当を5円増額・今期は10円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比25.7%増の16.5億円になり、従来予想の11億円を上回って着地。続く24年3月期も前期比21.1%増の20億円に伸びる見通しとなった。前期上振れは生産体制が改善したことに加え、原価上昇分の価格転嫁が進んだことが要因。今期はパワーコンディショナーの評価用電源や微細な表面処理用電源など大型案件の販売を計画し、電源機器事業の収益が大きく伸びる。
  併せて、前期の年間配当を25円→30円(前の期は25円)に増額し、今期も前期比10円増の40円に増配する方針とした。

 ミツバ <7280> [東証P]  ★今期経常は2.5倍増益へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比19.7%減の60.4億円になったが、続く24年3月期は前期比2.5倍の150億円に拡大する見通しとなった。今期は前期に実施した値上げ効果や顧客の生産回復に伴う自動車電装品の数量増加などを背景に、利益回復を見込む。

 スクリン <7735> [東証P]  ★今期経常は6%増で3期連続最高益、株式分割も発表
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比30.2%増の773億円に拡大して着地。続く24年3月期は前期比6.0%増の820億円と3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は微細化やパワー半導体、実装技術分野への開発投資が底堅く推移するなか、半導体製造装置などの販売が伸びる。
  併せて、前期の年間配当を322円→365円(前の期は293円)に増額し、今期は254円(実質0.8%増配)とした。
  同時に、9月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。

 アシックス <7936> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は99%増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比99.3%増の219億円に拡大して着地。ランニングシューズや競技スポーツ用シューズなど全カテゴリーで販売が大きく伸びたことが寄与。販売価格の適正化を進めたことも大幅増益に貢献した。

 スペース <9622> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は3.4倍増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.4倍の9.2億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症による影響からの持ち直しの動きが見られ、売上高はコロナ禍前の水準を大幅に上回った。大型案件を受注した複合商業施設・総合スーパー、注力しているサービス等分野が大きく伸びた。
  上期計画の11億円に対する進捗率は84.0%に達しており、業績上振れが期待される。

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