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【材料】三菱商は連日で上場来高値を更新、上限6%の自社株買いと今期増配計画を好感

三菱商 <日足> 「株探」多機能チャートより
 三菱商事<8058>が連日で上場来高値を更新した。9日の取引終了後、23年3月期の連結決算とともに、自社株買いと消却の実施を発表した。今期の年間配当を前期比20円増配の200円とする計画を示したことも相まって、株主還元姿勢を評価した買いを集めたようだ。

 同社は取得総数8600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.0%)、取得総額3000億円を上限とする自社株買いを、5月10日から12月31日の間に実施する予定。取得した株式の全数を2024年1月31日に消却する。

 23年3月期の連結決算は純利益が前の期比25.9%増の1兆1806億9400万円だった。天然ガス事業や金属資源事業における市況上昇の影響などを背景に、業績は計画を上回って着地。純利益は過去最高となり、初めて1兆円を上回った。24年3月期の最終利益は前期比22.1%減の9200億円を見込む。前期に計上した不動産運用会社の売却益の反動が出る。加えて、豪州原料炭事業での市況下落の影響などを見込み、業績予想に織り込んだ。

出所:MINKABU PRESS

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