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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 サンウェルズ、レノバ、ラウンドワン (9日大引け後 発表分) (訂正)

サンウェルズ <日足> 「株探」多機能チャートより

 5月9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 サンウェルズ <9229> [東証G]  ★今期経常は2倍増で6期連続最高益へ
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)は前の期比3.3倍の11.4億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比2.0倍の23.3億円に拡大し、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を9施設開設する計画。PDハウスの施設数増加を背景に、38.9%の大幅増収を見込む。
  併せて、今期の年間配当は10円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は15.3%増配とする方針とした。
  また、26年3月期に営業利益59.9億円(23年3月期実績は14.3億円)を目指す中期経営計画を策定。

 巴 <1921> [東証S]  ★前期経常を一転9%増益に上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円→43億円に34.4%上方修正。従来の18.6%減益予想から一転して9.4%増益見通しとなった。大型建築工事が順調に進捗し、売上高が計画を上回ったことが寄与。工事採算の改善なども利益を押し上げた。

 セーラー広告 <2156> [東証S]  ★前期経常を56%上方修正、配当も1円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の1億2000万円→1億8700万円に55.8%上方修正。増益率が60.0%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。デジタル領域や国内旅行、イベントなどの広告受注量が増加したことに加え、採算重視の営業活動を徹底したことが上振れの要因となった。
  併せて、期末一括配当を従来計画の4円→5円(前の期は4円)に増額修正した。

 ラウンドワン <4680> [東証P]  ★今期経常は20%増で2期連続最高益、実質増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比3.1倍の166億円に急拡大して着地。続く24年3月期も前期比19.9%増の200億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国内事業の既存店売上高が前期と比べ5.4%増加する計画。アミューズメントやスポッチャなど全部門でプラスを見込む。
  併せて、今期の年間配当は10円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は25.0%増配とする方針とした。

 山田コンサル <4792> [東証P]  ★今期経常は20%増で2期連続最高益、11円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比13.6%増の29.2億円になり、24年3月期も前期比19.9%増の35億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は前期に予定していたファンド投資株式売却益の計上などで投資事業の収益が急改善する。
  併せて、前期の年間配当を51円→56円(前の期は46円)に増額し、今期も前期比11円増の67円に増配する方針とした。配当利回りは4.25%。

 A&AM <5391> [東証S]  ★今期経常は24%増益、5円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比7.0%減の14.5億円になったが、続く24年3月期は前期比23.9%増の18億円に拡大する見通しとなった。今期は都心の再開発を中心とする大型工事の着工を背景に建設・建材事業の収益が伸びるほか、工業製品・エンジニアリング事業も新製品の拡販などを含めて堅調に推移する見込み。
  併せて、今期の年間配当は前期比5円増の50円に増配する方針とした。配当利回りは5.29%。

 オーナンバ <5816> [東証S]  ★1-3月期(1Q)経常は78%増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比78.3%増の7.4億円に拡大して着地。自動車・産業機器用製品などの分野でサプライチェーンが改善され受注残の解消が進み、ワイヤーハーネス部門を中心に販売が増加したことが寄与。原価低減や販管費の抑制に加え、製品価格の改定に継続的に取り組んだことも大幅増益につながった。
  上期計画の10億円に対する進捗率は74.9%に達しており、業績上振れが期待される。

 シグマクシス <6088> [東証P]  ★今期経常は18%増で3期連続最高益、4円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比18.1%増の32.6億円で着地。続く24年3月期も前期比17.9%増の38.5億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力のコンサルティング事業で人材増強を継続し、企業のトランスフォーメーション支援案件などに注力する。
  併せて、前期の年間配当を15円→16円(前の期は1→2の株式分割前で26円)に増額し、今期も前期比4円増の20円に増配する方針とした。

 北川鉄 <6317> [東証P]  ★前期経常を2.5倍上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→10億円に2.5倍上方修正。減益率が86.9%減→67.3%減に縮小する見通しとなった。金属素形材事業で高騰した原材料およびエネルギー価格の価格転嫁を進めたことが要因。

 アイコム <6820> [東証P]  ★前期経常を36%上方修正、配当も19円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の23.9億円→32.6億円に36.4%上方修正。増益率が51.8%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。欧米を中心に経済活動の正常化に伴う需要増加が継続し、売上高が計画を上回ったことが寄与。陸上業務用無線通信機器のライセンス料などの見積もり差異による販管費低減も利益を押し上げた。
  併せて、前期の年間配当を従来計画の53円→72円(前の期は50円)に大幅増額修正した。

 丸井G <8252> [東証P]  ★今期経常は17%増益、大幅増配と大規模な自社株買いも発表
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比2.3%増の363億円で着地。続く24年3月期も前期比16.9%増の425億円に伸びる見通しとなった。今期はテナント収入の増加などで小売事業の利益が大きく伸びるほか、フィンテック事業も成長が続く。
  併せて、今期の年間配当は前期比42円増の101円に大幅増配する方針とした。今期から資本政策を変更し、DOE(株主資本配当率)8%程度を目安に、長期安定的な増配の実現を目指す。配当利回りは4.66%。また、発行済み株式数の11.62%にあたる2200万株または400億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにした。

 レノバ <9519> [東証P]  ★今期最終は4.5倍増で3期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結最終利益は前の期比69.4%増の26.7億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比4.5倍の120億円に急拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はバイオマス4事業の運転開始などが寄与し、75.7%の大幅増収を見込む。バイオマスSPCの連結化に伴い、企業結合に伴う再測定による利益を計上することも大幅増益に貢献する。

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