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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、先物主導で主力株中心に買い優勢 (5月9日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29020.63
高値  29262.36(14:32)
安値  29020.63(09:00)
大引け 29242.82(前日比 +292.94 、 +1.01% )

売買高  13億4751万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆2746億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、主力株中心に広範囲に買われる
 2.寄り付き2万9000円台回復、その後も下値切り上げる
 3.米CPI発表目前も、好決算銘柄中心に買い意欲は旺盛
 4.業種別ではほぼ全面高様相、値上がり銘柄数も8割超
 5.先物主導で高値圏着地、売買代金も3兆円超と高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比55ドル安と反落した。米消費者物価指数(CPI)の公表を前に様子見姿勢が広がった。

 東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、先物主導のインデックス買いの後押しもあって、日経平均株価は終始堅調だった。

 9日の東京市場は朝方から買いが先行し、日経平均は1年4ヵ月ぶりの高値をつけた。前日の米国株市場ではNYダウが小幅安となる一方、ナスダック総合株価指数は小高く引けるなど、高安まちまちの展開だった。10日発表予定の4月の米消費者物価指数(CPI)を前に様子見ムードが強かったが、東京市場では買い意欲が旺盛で、好決算発表銘柄を中心にリスクを取る動きが全体相場を押し上げた。先物主導で日経平均は寄り後も一貫して下値を切り上げる展開に。取引終盤はやや伸び悩んだものの、300円近い上昇幅をキープして着地している。業種別では33業種中、空運を除きほぼ全面高。個別株も値上がり銘柄数は1500近くに達し、プライム市場全体の82%を占めた。売買代金は3兆2000億円台と高水準で、3営業日ぶりに3兆円を上回っている。

 個別では、レーザーテック<6920>が終始買い優勢だったほか、川崎汽船<9107>が大幅高。JFEホールディングス<5411>が大きく買われ、日本製鉄<5401>も物色人気に。トヨタ自動車<7203>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。伊藤忠商事<8001>など総合商社が買われ、日立製作所<6501>も上値追い。世紀東急工業<1898>がストップ高を演じ、マクニカホールディングス<3132>も値を飛ばした。
 半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、HOYA<7741>も軟調。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>は揃って急落となった。ユニ・チャーム<8113>の下げも目立つ。ウェルネット<2428>、JUKI<6440>、リコー<7752>、中山製鋼所<5408>が大きく下落したほか、新日本科学<2395>も大幅安。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、トヨタ <7203>、ソニーG <6758>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リコー <7752>、HOYA <7741>、エプソン <6724>、JAL <9201>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約17円。うち10円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)卸売業、(3)輸送用機器、(4)保険業、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)その他製品、(3)精密機器、(4)化学、(5)陸運業。

■個別材料株

△ジーエヌアイ <2160> [東証G]
 米子会社カルジェンが4000万ドルを調達。
△マクニカHD <3132> [東証P]
 23年3月期営業7割増益で大幅増配評価。
△セルシス <3663> [東証S]
 1-3月期大幅営業増益で対上期進捗率9割超え。
△スパバッグ <3945> [東証S]
 前期経常を39%上方修正。
△CEHD <4320> [東証P]
 23年9月期営業利益予想を上方修正。
△JFE <5411> [東証P]
 今3月期最終17%増益予想。
△協立電機 <6874> [東証S]
 23年6月期業績及び配当予想を上方修正。
△りたりこ <7366> [東証P]
 24年3月期営業益予想20%増。
△川崎汽 <9107> [東証P]
 今期「最低500億円の追加還元」をポジティブ視。
△東洋テク <9686> [東証S]
 24年3月期は42%営業増益で3円増配を見込む。

▼邦チタ <5727> [東証P]
 24年3月期は57%営業減益で18円減配を見込む。
▼飯野海 <9119> [東証P]
 今期減収減益見通しを嫌気。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)世紀東急 <1898>、(2)東京鉄 <5445>、(3)マクニカHD <3132>、(4)JFE <5411>、(5)りたりこ <7366>、(6)川崎汽 <9107>、(7)CEHD <4320>、(8)アイネット <9600>、(9)東京きらぼし <7173>、(10)サインポスト <3996>。
 値下がり率上位10傑は(1)邦チタ <5727>、(2)飯野海 <9119>、(3)大阪チタ <5726>、(4)ウェルネット <2428>、(5)JUKI <6440>、(6)リコー <7752>、(7)安田倉 <9324>、(8)中山鋼 <5408>、(9)新日本科学 <2395>、(10)ソリトン <3040>。

【大引け】

 日経平均は前日比292.94円(1.01%)高の2万9242.82円。TOPIXは前日比26.34(1.27%)高の2097.55。出来高は概算で13億4751万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1497、値下がり銘柄数は288となった。東証マザーズ指数は760.64ポイント(5.53ポイント高)。

[2023年5月9日]


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