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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 OP権利行使価格の2万9000円~2万9250円からレンジを切り上げてくる可能性も


 日経225先物は11時30分時点、前日比240円高の2万9190円(+0.82%)前後で推移。寄り付きは2万9040円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万9050円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に付けた2万9010円を安値にリバウンド基調を継続し、終盤にかけて2万9190円まで上げ幅を広げた。

 米国ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>などの半導体株が買われ、ナスダックは続伸した。この流れを受けて、指数インパクトの大きいアドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]などが指数をけん引。また、JFEホールディングス <5411> [東証P]が大幅高となるなど、決算を評価した物色も見られており、センチメントの改善につながった。

 日経225先物は2万9000円処での底堅さが見られるなか、オプション権利行使価格の2万9000円~2万9250円のレンジ推移となっている。ボリンジャーバンドでは+2σが2万9330円辺りに位置していることから、権利行使価格の2万9125円を上回る状況が続くようだと、水準を切り上げてくる可能性もあるため、ショートは避けておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で一時13.94倍に下落し、75日移動平均線が位置する13.92倍に接近してきた。東証プライムの騰落銘柄は値上がり数が8割を占めているほか、鉄鋼や海運セクターの上げが目立っており、TOPIX優位の状況である。ただし、ハイテク株の一角を見直す動きも見られており、75日線を支持線にNTショートの巻き戻しに向かうか見極めたいところだ。

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