市場ニュース

戻る
 

【市況】ダウ平均は3日続伸 JPモルガンがファースト・リパブリックを買収=米国株前半

NY株式1日(NY時間12:49)
ダウ平均   34212.36(+114.20 +0.33%)
ナスダック   12256.56(+29.98 +0.25%)
CME日経平均先物 29310(大証終比:+150 +0.51%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。JPモルガン<JPM>が経営難に陥っている米地銀のファースト・リパブリック<FRC>を買収と伝わった。米連邦預金保険公社(FDIC)が実施した緊急入札にJPモルガンが落札した。JPモルガンは、ファースト・リパブリックの1039億ドル相当の預金すべてを引き受け、2291億ドル規模の資産の大半を取得する。預金のうち300億ドルは大手銀が3月に救済目的で注入したものが、JPモルガンはこの300億ドルは返還すると約束。

 市場からは「これで不確実性の一部が取り除かれた。預金者が引き継がれるという合意であり、そこにはある種の保証がある。これは市場にとって重要なことだ」と歓迎の声も聞かれる。なお、ファースト・リパブリック<FRC>株は取引中断となっている。

 先週から大手IT・ハイテク株の決算が公表され、事前予想が大きく下方修正されていたこともあり、市場はポジティブな反応を示している。米株式市場も堅調に推移し、4月のダウ平均は月間で2.5%の上昇し、1月以来の月間最高値を記録した。

 これまでのところ、S&P500企業の半数強が決算を発表し、79%以上が利益を約72%が売上高と利益それぞれの予想を上回った。いまのところ第1四半期は3.7%の減益に留まると見込まれている、3月末の予想では6.7%減だった。

 今週もファイザー<PFE>やAMD<AMD>、そして、4日にはアップル<AAPL>が予定されている。

 そして、今週はFOMCが予定されている。市場もそれを通過までは方向感のない展開も想定されそうだ。0.25%ポイントの利上げは確実視されているものの、パウエルFRB議長が利上げ停止の可能性を強調するかどうかが注目される。しかし、足元の経済指標からは、その可能性は低そうだ。市場の弱気なストラテジストからは、米株式市場はFOMCにネガティブな反応も警戒されるとの指摘も出ている。日本時間の4日未明に発表。

JPモルガン<JPM> 141.89(+3.65 +2.64%)
ファースト・リパブリック<FRC> 取引中断

アップル<AAPL> 170.28(+0.60 +0.35%)
マイクロソフト<MSFT> 307.69(+0.43 +0.14%)
アマゾン<AMZN> 103.01(-2.44 -2.31%)
アルファベットC<GOOG> 108.37(+0.15 +0.14%)
テスラ<TSLA> 162.23(-2.08 -1.27%)
メタ・プラットフォームズ<META> 239.93(-0.39 -0.16%)
AMD<AMD> 89.92(+0.55 +0.62%)
エヌビディア<NVDA> 288.54(+11.05 +3.98%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均