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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディスコ、アイドマHD、神戸物産

ディスコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディスコ <6146>  16,500円  +1,910 円 (+13.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ディスコ<6146>が急伸して一時、前日比2090円(14.3%)高の1万6680円に買われ、年初来高値を更新している。20日の取引終了後に発表した23年3月期連結決算が、売上高2841億3500万円(前の期比12.0%増)、営業利益1104億1300万円(同20.7%増)、純利益828億9100万円(同25.2%増)となり、営業利益が従来予想の1032億円を上回り過去最高益となったことが好感されている。スマートフォンやパソコンなどの消費者向けデバイスの需要減退などで、量産用途の装置は需要の減退が見られたものの、世界的な電気自動車(EV)シフトや脱炭素化の進展を背景にパワー半導体向けは強い需要が継続しており、精密加工装置のグラインダを中心に高水準の出荷が継続した。同時に24年3月期第1四半期業績予想を発表しており、売上高533億円(前年同期比10.8%減)、営業利益165億円(同23.6%減)、純利益116億円(同27.7%減)を見込む。パワー半導体向けは引き続き高水準の出荷を見込むものの、量産用途の装置需要は引き続き低調を見込むほか、為替想定を円高に見積もっていることにより出荷額の水準が低下する見通しだ。

■アイドマHD <7373>  3,165円  +135 円 (+4.5%)  11:30現在
 アイドマ・ホールディングス<7373>が7日ぶりに反発した。20日の取引終了後、大株主の三浦陽平氏からのレター受領について発表した。三浦氏が保有株式60万株を処分したことに関する補足説明として、流通株式比率の向上や株主の多様化が株式処分の目的だとした。アイドマHDは東証プライム市場の上場基準である流通株式比率35%以上を目指す方針を示しているが、今回の大株主の保有株売却によって、東証プライムへの市場変更に前進したと受け止められて、買いを集めたようだ。三浦氏は、今後も安定株主として長期保有する方針には変わりがないとしている。

■神戸物産 <3038>  3,885円  +145 円 (+3.9%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が3日ぶりに反発し、年初来高値に接近した。20日の取引終了後に3月度の単体業績を発表した。売上高は前年同月比9.6%増の398億4500万円、営業利益は同8.0%増の22億2200万円となり、堅調な業況を評価した買いを集めたようだ。3月度は「業務スーパー」で6店舗の新規出店があり、店舗数は前年同月比54店舗増の1018店舗となった。冷凍野菜が好調だったほか、セール対象品も売り上げに貢献したという。一方、円高進行に伴う評価損の計上があって、経常利益は同36.7%減の18億3000万円となった。

■フリュー <6238>  1,183円  +39 円 (+3.4%)  11:30現在
 フリュー<6238>が続伸している。20日の取引終了後、3月度の月次速報を発表した。売上高は前年同月比10.1%増と増収基調を継続しており、これを評価した買いが入ったようだ。増収は4カ月連続で、前年比の伸び率は2月(5.4%増)を上回った。「キャラクタMD」の売上高が前年同月比21.3%増、「ゲーム」の売上高が同70.8%増と大きく伸びた。「プリントシール」と「コンテンツ・メディア」は減収となった。

■東京エレクトロン <8035>  15,770円  +375 円 (+2.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など強弱観対立のなか、前日終値近辺で売り買いを交錯させる状況となっている。前日発表された台湾の半導体受託製造最大手TSMCの1~3月期決算は売上高、利益ともに急減速したほか、4~6月期の利益率低下も見込んでおり、半導体関連株には向かい風が強い。また、国内では、同日発表されたディスコ<6146>の4~6月期の最終利益も前年同期比28%減益を予想するなど厳しい見通しを示しており、足もとで買い手控えムードは拭えない。ただ、ディスコについては23年3月期の最終利益が前の期比25%増の828億9100万円で過去最高を記録したことが評価され、株価は買いが優勢となっている。また、半導体関連株全般も年後半以降の半導体市況回復を想定して、押し目買い需要も観測されており、下値抵抗力を発揮している。

■日本管財HD <9347>  2,549円  +51 円 (+2.0%)  11:30現在
 日本管財ホールディングス<9347>が4日続伸している。20日の取引終了後、9月30日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、好材料視されている。毎年9月30日及び3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、ギフトカタログに掲載された商品(保有期間3年未満で2000円相当、3年以上で3000円相当)を年2回贈呈する。

■フリービット <3843>  1,521円  +25 円 (+1.7%)  11:30現在
 フリービット<3843>が堅調な動きとなっている。20日の取引終了後、未定としていた23年4月期の期末一括配当予想を8円にすると発表。前期実績に対して50銭の増配となることが好感されている。

■ワールドHD <2429>  2,764円  +38 円 (+1.4%)  11:30現在
 ワールドホールディングス<2429>が11日続伸している。20日の取引終了後、大手メーカー向けの製造・技術者派遣事業などを手掛ける日本技術センター(兵庫県姫路市)の全株式を5月22日をメドに取得し、子会社化すると発表しており、好材料視されている。今回の子会社化は、ワールドHDの基幹ビジネスである人材教育ビジネス、なかでもプロダクツHR事業における技術分野の拡充のほか、西日本エリアの基盤強化につながるほか、ワールドHDのネットワーク・ノウハウが、日本技術センターの更なる業容拡大に寄与すると判断したという。取得価額は非開示。なお、同件による業績への影響は現在精査中としている。

■日産自動車 <7201>  484.2円  -16 円 (-3.2%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が反落した。米テスラ<TSLA>が19日に発表した23年1~3月期決算は大幅減益となった。イーロン・マスク最高経営責任者は今後の電気自動車(EV)需要の喚起に向け、値下げを続けることを示唆したとも伝わっている。自動車市場におけるEVの価格競争が激しくなり、自動車メーカー各社の収益環境が悪化するとの懸念が広がった。海外市場と同様に日本の自動車株にも売り圧力が掛かっているが、セクター内ではEVの販売を積極的に進めている日産自の下げが相対的に大きい状況だ。三菱自動車工業<7211>やホンダ<7267>、マツダ<7261>、スズキ<7269>、トヨタ自動車<7203>も安い。

■ダイハツディーゼル <6023>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 ダイハツディーゼル<6023>はストップ高。20日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。同時に年間配当予想を15円から28円(前の期15円)に増額修正しており、これらを好感した買いが膨らんでいる。通期予想の上方修正では売上高を710億円から721億1000万円(前の期比25.2%増)へ、営業利益を30億円から36億円(同72.1%増)へ引き上げた。メンテナンス関連において主に海外で想定以上の需要増加となったことが寄与した。増配とあわせて配当方針の変更を発表しており、連結配当性向30%をメドに1株当たり配当金の下限を15円とする方針を新たに示している。

■三ッ星 <5820>  2,418円  +347 円 (+16.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 三ッ星<5820>は急反発。600円高はストップ高となる2671円をつけた。東京証券取引所が21日から信用取引に関する規制を解除すると発表。短期資金の流入が活発化するとの思惑が働くなか、前日に急落した反動で買いが先行している。日本証券金融も同日付で増担保金徴収措置を解除すると発表した。同社株は個人投資家を中心とした短期資金の物色対象となっており、足もと売り買い交錯で荒い値動きをみせている。

■森下仁丹 <4524>  2,269円  +271 円 (+13.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 森下仁丹<4524>がカイ気配スタート。20日の取引終了後、23年3月期の連結業績に関し、売上高が計画の100億円から113億円(前の期比18.2%増)、最終利益が2億3600万円から4億9000万円(同73.1%増)に上振れて着地したようだと発表した。最終利益は減益予想から一転して増益となる見込み。また、これまで37円50銭としていた期末一括配当は40円(前の期末比2円50銭増配)に増額しており、好感されたようだ。ジェネリック医薬品分野で昨年6月に販売を開始した高脂血症用剤の売り上げが想定を上回った。原材料やエネルギー価格の上昇分の価格転嫁により、フレーバーカプセルの売り上げが当初の予想を超える伸びとなったことも奏功する。

■GDH <4437>  1,281円  +108 円 (+9.2%)  11:30現在
 gooddaysホールディングス<4437>は大幅高となっている。同社は20日取引終了後、従来無配としていた23年3月期の期末配当を5円にすると発表。同社はこれまで配当を実施していなかったことからポジティブインパクトとなっているようだ。配当修正は、23年3月期の状況を踏まえ、今後も内部留保の充実を図り事業拡大のための投資を優先しつつも株主への利益還元が可能になったと判断したことが主な理由。今後についても、経営基盤の強化と事業拡大のための投資を勘案し、できる限り安定的な配当を継続するとしている。

■キャピタルA <3965>  697円  +42 円 (+6.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 キャピタル・アセット・プランニング<3965>は急伸。同社は生命保険会社向けに、申し込みや見積書作成などの販売支援システムを提供するほか、コンサルティング事業を行っている。20日取引終了後に23年9月期上期(22年10~23年3月)業績予想の修正を発表した。コロナ禍の影響で生保が過去2年半にわたり凍結していた新商品投入、ライフプラン再構築プロジェクトが本格的に始動し、業績を押し上げる見通しとなった。営業利益は従来計画の7000万円から1億7000万円(前年同期は1億7900万円の赤字)に増額、これを材料視する買いが集中する格好となった。

■HPCシステムズ <6597>  2,182円  +62 円 (+2.9%)  11:30現在
 HPCシステムズ<6597>が3日ぶりに反発している。20日の取引終了後、CTO(産業用パソコン)事業の製品を生産する匝瑳工場(千葉県匝瑳市)において、中国強制製品認証制度(CCC)の認証を取得したと発表しており、好材料視されている。今回の認証取得により、現在は顧客の国内向け製品(機械・装置など)にのみ搭載されているCTO事業の主力製品「カスタマイズ産業用コンピュータ」が、さまざまな産業分野の顧客の輸出用製品に搭載される可能性が高まるという。また、同社ではCCC認証取得を手始めに、世界各国・地域へ輸出する際に必要な各種規格に関する認証を計画的かつ戦略的に取得するとしている。

●ストップ高銘柄
 ヘリオスTH <6927>  523円  +112 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在
 Waqoo <4937>  1,640円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在
 True Data <4416>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アースインフィニティ <7692>  1,259円  -400 円 (-24.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 サイバーステップ <3810>  741円  -150 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、3銘柄

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