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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 2万8500円処での底堅さが意識されるなか、首相発言きっかけにリバウンド基調が強まる


 日経225先物は11時30分時点、前日比60円高の2万8640円(+0.20%)前後で推移。寄り付きは2万8470円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8550円)を下回り、利食い先行で始まった。現物の取引開始直後に2万8440円まで売られたものの、売り一巡後は押し目狙いのロングにより、2万8500円を上回って推移。その後、岸田首相が海外からの投資呼び込みに向けた「アクションプラン」を月内にも示すと表明したと伝えられたことをきっかけに、リバウンド基調が強まり、終盤にかけて2万8670円まで買われた。

 日経225先物は売り先行で始まったが、寄り付き後ほどなくして2万8500円を回復するなど、底堅さが見られた。さらに、岸田首相の発言をきっかけにロングが強まり、短期筋のショートカバーを誘った。ただし、積極的に上値を追う動きは期待しづらく、報道を受けてプラスに転じた東京エレクトロン <8035> [東証P]などの動向を見極めたいところだろう。ショートを仕掛けてくる動きは限られるものの、こう着感が強まるようだと、次第にロングの持ち高調整に伴う売りが重荷になりやすい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.05倍に上昇した。支持線として意識される25日移動平均線水準からの理想的な反発となった。ただし、首相発言の影響が大きく短期的な商いが中心と考えられ、一段とNTロングの動きが強まる展開は期待しづらいところだ。

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