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【市況】ダウ平均は横ばい 全体的に方向感のない展開が続く 決算受けゴールドマンが下落=米国株前半

NY株式18日(NY時間12:42)
ダウ平均   33968.69(-18.49 -0.05%)
ナスダック   12146.29(-11.43 -0.09%)
CME日経平均先物 28675(大証終比:+25 +0.09%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。序盤は売りが先行し、ダウ平均も一時195ドル安まで下落したものの、その後は戻している。取引開始前に幾つか決算が発表になっていたが、ゴールドマン<GS>は冴えない内容だったものの、バンカメ<BAC>やジョンソン&ジョンソン<JNJ>は好調な内容だった。しかし、株価の反応は冴えず、ゴールドマンとジョンソン&ジョンソンはダウ採用銘柄ということもあって、ダウ平均を押し下げた格好。

 ゴールドマン<GS>は、債券・為替・商品(FICC)部門が減収となり、予想も下回ったことが嫌気。これまで決算を発表した大手銀の中で唯一減収となったが、通貨と商品が不調だった。全体の経常収益も予想を下回っていた。

 しかし、売りが一巡すると買戻しも入り、ダウ平均も前日付近まで戻している。前日同様に全体的に方向感のない展開が続いており、市場も次の手掛かり材料を探している。市場はインフレと金利上昇が続く中、企業がどのように持ちこたえるかを見極めようとしている。いまのところ、決算に対してはネガティブな反応は見られていない。しかし、市場は楽観的にもなっておらず、なお今後の行方を見守りたい雰囲気のようだ。

 市場からは、「経済見通しについて、多くの悲観的な見方があった。既に米経済は不況に陥っているのかもしれないが、この景気後退は流動的で様々な産業で転々としており、全体の景気後退までには至っていない」といったコメントも出ていた。

 FRB関連では、ブラード・セントルイス連銀総裁とボスティック・アトランタ連銀総裁の発言が伝わっていたが、利上げの必要性に言及したほか、ボスティック総裁はあと1回の利上げの後は据え置きを支持すると述べていた。また、タカ派のブラード総裁は、ウォール街では今後6カ月程度で経済がリセッション(景気後退)に陥るとの見方が非常に強いが、そうした見方はこのような景気拡大を読む上であまり適切ではないとの認識を示していた。労働市場が支援するという。なお、FOMCメンバーの発言は今週一杯で、次回のFOMC通過まで発言を控えるブラックアウト期間に入る。

ゴールドマン<GS> 334.85(-4.83 -1.42%)
バンカメ<BAC> 30.25(-0.12 -0.40%)
ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 161.07(-4.60 -2.78%)

アップル<AAPL> 166.02(+0.79 +0.48%)
マイクロソフト<MSFT> 287.53(-1.27 -0.44%)
アマゾン<AMZN> 102.22(-0.53 -0.51%)
アルファベットC<GOOG> 105.63(-0.79 -0.74%)
テスラ<TSLA> 185.57(-1.47 -0.79%)
メタ・プラットフォームズ<META> 217.81(-1.05 -0.48%)
AMD<AMD> 90.12(+0.25 +0.28%)
エヌビディア<NVDA> 278.81(+8.79 +3.26%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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