【材料】プロメテウスが急伸 メルクが1株200ドルで買収へ=米国株個別
バイオ医薬品のプロメテウス・バイオサイエンシズ<RXDX>が急伸。メルク<MRK>が約108億ドルで買収する方針と伝わった。全て現金での買収で、プロメテウスの全発行済み株式を1株200ドルで取得する。先週末終値に75%上乗せした水準。
メルクは同社の主力抗がん剤が特許切れに直面する中、買収によって免疫疾患治療薬を強化する。メルクは今回の買収でポートフォリオを多様化し、実現すれば、医薬品業界では過去数年で最大級のM&Aの1つとなる。メルクによれば、買収手続きは第3四半期に完了したい意向。
メルクは主力の抗がん剤「キイトルーダ」が2020年代中に特許保護を失う。それに伴う減収に備え、買収を模索していた。一方、プロメテウスは、炎症性腸疾患のモノクローナル抗体治療薬について昨年12月に良好な試験結果を発表するなど、免疫分野で注目される有望なポートフォリオを有している。
メルクのデービスCEOは、「プロメテウスとの合併により、われわれがいまだ満たせていない、患者のニーズが多く存在する免疫分野でのプレゼンス向上を加速させる」と説明した。
アナリストは「メルクは大手薬の中で最も特許失効の影響を受ける。23年から30年にかけて550億ドルの売上高が特許の保護を失う。そのうち主力薬のキイトルーダが60%を占めており、28年からはバイオシミラーとの競争に直面する可能性がある」と述べた。
(NY時間09:43)
プロメテウス<RXDX> 192.97(+78.96 +69.26%)
メルク<MRK> 116.00(+0.69 +0.60%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
メルクは同社の主力抗がん剤が特許切れに直面する中、買収によって免疫疾患治療薬を強化する。メルクは今回の買収でポートフォリオを多様化し、実現すれば、医薬品業界では過去数年で最大級のM&Aの1つとなる。メルクによれば、買収手続きは第3四半期に完了したい意向。
メルクは主力の抗がん剤「キイトルーダ」が2020年代中に特許保護を失う。それに伴う減収に備え、買収を模索していた。一方、プロメテウスは、炎症性腸疾患のモノクローナル抗体治療薬について昨年12月に良好な試験結果を発表するなど、免疫分野で注目される有望なポートフォリオを有している。
メルクのデービスCEOは、「プロメテウスとの合併により、われわれがいまだ満たせていない、患者のニーズが多く存在する免疫分野でのプレゼンス向上を加速させる」と説明した。
アナリストは「メルクは大手薬の中で最も特許失効の影響を受ける。23年から30年にかけて550億ドルの売上高が特許の保護を失う。そのうち主力薬のキイトルーダが60%を占めており、28年からはバイオシミラーとの競争に直面する可能性がある」と述べた。
(NY時間09:43)
プロメテウス<RXDX> 192.97(+78.96 +69.26%)
メルク<MRK> 116.00(+0.69 +0.60%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美