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【市況】IMF、今後5年の世界経済成長見通しは1990年以来の低さに

 IMFは、今後5年間の世界経済の見通しが30年以上に渡って最も弱くなる可能性を警告し、地政学的緊張による経済の分断を避け、生産性を高めるための措置を取るよう各国に促す。

 IMFのゲオルギエヴァ専務理事が本日ワシントンで予定している演説の事前原稿の中で、「金利上昇に伴い、今後半世紀に渡って世界経済は3%程度の拡大に留まると見ている。これは1990年以来最も低い中期的な成長予測であり、過去20年間の5年平均の3.8%を下回る」と言及している。

 2023年については、世界のGDPは3%未満で推移する可能性が高いという。これはIMFが1月に発表した2.9%という予想と一致する。金融引き締め政策が需要を圧迫し、米国とユーロ圏の経済活動が鈍化するため、今年は先進国の約9割が成長を鈍化させるだろうと指摘。

 IMFは世界銀行と共同で開催する春季総会の一環として、4月11日により詳細な世界経済見通し(WEO)の報告を発表する予定。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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