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【市況】SVB投資で多額損失のスウェーデン年金基金、株式責任者を休職に

 米銀への投資で約20億ドルの損失を出したスウェーデン最大の年金基金アレクタはきょう、株式責任者を休職扱いとし、自国市場から遠く離れた企業への大規模な投資を縮小する方針を明らかにした。ブルームバーグが伝えた。

 米銀危機では2行が破綻し、3行目が生き残りをかけて苦戦している。その影響を受けたアレクタは、信頼を獲得し顧客の競合ファンドへの乗り換えを防ぎたい考えだ。

 アレクタは過去6年間、SVBの親会社SVBファイナンシャルとシグネチャー銀、ファースト・リパブリックへの投資を重ね、大株主になるまで持ち株を増やした。同基金は破綻したSVBとシグネチャーについては投資回収を一切見込んでおらず、ファースト・リパブリックの持ち株は損失を出して売却した。

 マグヌス・ビリング最高経営責任者(CEO)は発表文で「米銀での投資損失はアレクタとその株式運用に対する顧客からの信用を著しく損なった」と述べた。

出所:MINKABU PRESS

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