日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
30日の東京株式市場は買い優勢の展開となり、日経平均株価は続伸し2万8000円大台を視野に入れる強調展開となりそうだ。前日の欧州株市場は金融株中心に買いが続き、主要国の株価指数が全面高に買われた。また、この流れを引き継ぎ米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく切り返す展開となった。特に、米長期金利の上昇に一服感が出たことで、ハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇率が目立つ状況となっている。恐怖指数とも称されるVIX指数も一段と低下し、投資家の不安心理の境界ラインとされる20を下回る水準で推移している。この日はインテル<
INTC>やマイクロンテクノロジー<
MU>などをはじめ半導体関連株への買い戻しが顕著となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%を超える大幅な上昇を示した。東京市場では欧米株高を受け、リスク選好の地合いが想定され、きょうは配当権利落ちに伴い日経平均には250円程度の下押し圧力が働くものの、これを即日埋める可能性がある。外国為替市場ではドル買いの動きが加速し、1ドル=132円台後半までドル高・円安が進んでいることもハイテク株や自動車株を中心にポジティブ材料となりそうだ。
29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比323ドル35セント高の3万2717ドル60セントと反発。ナスダック総合株価指数は同210.155ポイント高の1万1926.236だった。
日程面では、きょうは2月の建機出荷、2月の自動車大手生産・販売・輸出、2年物国債の入札など。海外では3月の独消費者物価指数(CPI)、米新規失業保険申請件数(週間)、22年10~12月の米国内総生産(GDP)確報値など。なお、インド市場は休場。
出所:
MINKABU PRESS