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【市況】23日の株式相場見通し=大幅反落か、米株急落受け下値試す展開に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は反落する公算が大きい。前日の欧州株市場は高安まちまちながらドイツやフランス、英国といった主要国の株価指数はしっかりした値動きを示した。しかし、米国株市場では終盤に大きく値を崩す展開となった。注目されたFOMCの結果は0.25%の政策金利引き上げを決めた。マーケットではこれをほぼ織り込んでいたものの、パウエルFRB議長はその後の記者会見で年内の利下げは見込まず、量的引き締め(QT)についても変更すべき兆候はないとしたことで、タカ派寄りとの見方で全体相場には下げ圧力が働いた。更にイエレン米財務長官が、預金保険の適用範囲について大幅な拡大は検討していないとの発言を行い、これが売りを加速させる形となりNYダウは500ドルを超える急落となった。東京市場では前日に日経平均が520円あまりの急伸を示したが、きょうはその反動もあり下げ幅が大きくなる可能性もある。2万7000円台前半で売り物をこなす展開が予想され、場合によっては2万7000円大台攻防となるケースも考えられる。取引時間中は米株価指数先物の値動きなどを横目に不安定な動きを強いられそうだ。

 22日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比530ドル49セント安の3万2030ドル11セントと3日ぶり大幅反落。ナスダック総合株価指数は同190.153ポイント安の1万1669.956だった。

 日程面では、きょうは2月の全国スーパー売上高、2月の全国百貨店売上高、統一地方選で行われる9道府県知事選の告示など。海外ではフィリピン中銀、スイス中銀、ノルウェー中銀、トルコ中銀、英中銀の政策金利発表、2月の米新築住宅販売件数、10~12月期の米経常収支など。

出所:MINKABU PRESS

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