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【市況】SVBの破綻は急激な金利上昇に伴う経済的ひずみを示す

 きょうの市場はSVB破綻に伴う金融システムへの不安感が一服しており、米株式市場も買い戻しが膨らんでいる。今回の流動的な動きを見て市場からは、「今回のSVBの破綻は急激な金利上昇に伴う経済的ひずみを示すもので、FRBには金融引き締めの減速に向けた圧力がかかる可能性が高い」との見方が出ている。

 SVBの破綻は「利上げの効果は時間差を伴う」という厄介な習性があることを想起させるもので、直近の引き締めサイクルの悪影響は、パンデミック下で増加した消費者の過剰貯蓄や信用枠緩和もあり、遅れて出ているという。

 また、投資家がこれまで考えていた以上に景気後退(リセッション)に陥る可能性が高いこと考え始めていることもうかがえるとも述べている。

 特に中小の金融機関に不釣り合いな影響を与えることから、FRBの量的引き締め(QT)は早期に終了すると予想。0.50%ポイントの大幅利上げはもはや問題外で、0.25%ポイントの緩やかな利上げが最有力で、場合によっては早期の据え置きの可能性も排除できないという。

NY株式14日(NY時間12:07)
ダウ平均   32178.68(+359.54 +1.13%)
ナスダック   11431.43(+242.59 +2.17%)
CME日経平均先物 27245(大証終比:+345 +1.27%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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