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【市況】米CPIは利上げを正当化 0.25%利上げの可能性を高める

 日本時間21時半に発表になった2月の米消費者物価指数(CPI)はほぼ予想通りの内容となった。総合指数は前月比で0.4%上昇し、前年比では6.0%となっている。食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比で5.5%の伸びを示した。

 インフレ圧力の持続を示し、サービスインフレも上昇が続いている。FRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となっており、来週のFOMCでの利上げを正当化する内容。

 米金融システムの混乱が表面化し、市場ではFRBの利上げ期待が後退している。一部からは来週のFOMCで利上げを一旦停止するのではとの観測も出ていたが、今回のCPIからは、その観測は正当化されない。短期金融市場では0.50%ポイントの大幅利上げは完全に後退させてはいるものの、0.25%ポイントの利上げ期待は高まっている。確率は90%程度で織り込んでおり、据え置きは10%程度に低下している。

米消費者物価指数(2月)21:30
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.5%(前月比)
結果 6.0%
予想 6.0% 前回 6.4%(前年比)
結果 0.5%
予想 0.3% 前回 0.4%(コア・前月比)
結果 5.5%
予想 5.5% 前回 5.6%(コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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