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【市況】米国株見通し:上げ渋りか、インフレ指標発表後の金利高に警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(13時40分現在)

S&P500先物      3,908.00(+19.25)
ナスダック100先物  12,113.50(+58.50)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は140ドル高。長期金利は低水準で、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


13日の主要3指数はまちまち。終盤にかけて失速し、ナスダックはプラスを確保したが、ダウは90ドル安の31819ドルと続落で取引を終えた。シリコンバレー銀行に続きシグネチャー銀行が破たんし、国内の金融システムへの不安が増幅した。それを受け、銀行株売りが下げを主導。一方、連邦準備制度理事会(FRB)は引き締め加速の方針を後退させるとの思惑から長期金利は低下し、ハイテクへの買いが継続し相場を支えた。


本日は上げ渋りか。相次ぐ金融機関の破たんを背景に来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、タカ派的な政策方針は弱められるとの見方から長期金利の低下は継続しそうだ。それを手がかりにハイテクへの買いは続く半面、銀行株への売りが出やすいだろう。他方、今晩発表の消費者物価指数(CPI)は前回から伸びが鈍化する見通し。ただ、予想より強い内容なら根強い引き締め観測で長期金利は下げ渋り、株買いを抑制するとみる。

《TY》

 提供:フィスコ

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