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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):サンケン電、Bガレジ、トミタ電機など

トミタ電機 <日足> 「株探」多機能チャートより

トミタ電機<6898>:3310円(-430円)
大幅反落。前日に23年1月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.4億円から1.4億円、前期比11.7%増に減額している。11-1月期は赤字に転じる形のようだ。中国市場においてEV関連以外の大幅な需要の落込みと在庫調整の長期化などにより、フェライト製品の受注が減少しているもよう。上半期決算前には1.3億円から2.4億円に上方修正していたが、結局修正前に近い水準まで伸び悩むようだ。


ミライアル<4238>:1669円(+106円)
大幅反発。前日に23年1月期の決算を発表、営業利益は24.6億円で前期比29.4%増益となり、第3四半期決算時に公表した水準の22.3億円を上振れる着地になっている。旺盛な半導体需要が継続していることで、プラスチック成形事業の工場稼働率が高水準を維持できているようだ。24年1月期第1四半期は7億円で前年同期比18.0%減益の見込みとしているが、ネガティブなサプライズは限定的に。


トレファク<3093>:1338円(+104円)
大幅続伸。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比13.6%増となり、4カ月ぶりの2ケタ増となっている。月後半からの気温上昇で春物衣料の販売が順調に立ち上がったこと、外国人観光客向けの販売回復でブランド品も好調に推移したこと、生活家電やホビー用品などの堅調推移が継続したことなどが背景。2023年2月期トータルでは既存店増収率は10.5%増となっている。


Bガレジ<3180>:3915円(+405円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は8.3億円で前年同期比6.3%増となり、上半期の同13.0%減から増益に転じる形になっている。円安の影響はネガティブとなっているが、物販事業およびその他周辺ソリューション事業の着実な成長と販管費の圧縮効果が増益に要因となっているもよう。通期予想の14.1億円、前期比17.1%増は不変だが、計画達成確度は高まる状況となる形に。


サンケン電<6707>:11640円(+1440円)
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も6800円から13300円にまで引き上げている。米国半導体前工程子会社ポーラーセミコンダクターLLCの非連結化実現は、サンケン電気事業オペレーションの財務や人的負担などの大幅な軽減につながるとみているほか、パワー半導体領域への経営資源集中により、中長期的な競争力や成長力が高まると考えているもよう。


メタリアル<6182>:1512円 カ -
ストップ高買い気配。子会社のロゼッタ(東京都千代田区)がMATRIX(同)と共同で、AIチャットポッドのChatGPT等によるAI関連製品群を企業のビジネスソリューションとして活用するためのプラットフォーム「Metareal AI(メタリアル・エーアイ)」を開発し、提供を開始すると発表している。独自アプリケーションにとどまらず、世界中の最先端のAIサービスを高速で提供し、日本の企業との橋渡しも担うという。


INFORICH<9338>:10500円 カ -
ストップ高買い気配。31日を基準日として1株につき5株の割合で株式分割を実施すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げて流動性を高めるほか、投資しやすい環境を整えて投資家層の拡大を図ることが目的。株式分割が好感されていることに加え、INFORICH株は25日移動平均線を下回って推移していたことから値頃感があるとみた向きの買いも入っているとみられる。


SOSEI<4565>:2416円(+79円)
大幅に続伸。東証の承認を受け、15日に東証グロース市場から東証プライム市場に上場区分を変更すると発表している。そーせいグループは「日本発の国際的なリーディングバイオ医薬品企業を目指して挑戦を続け、更なる企業価値向上に努める」などとコメントしている。同社株は4月の最終営業日に東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄となるため、パッシブファンドなどの需要が期待できるとの見方から買いが集まっているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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