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【市況】ダウ平均は続落 パウエル議長の言及もタカ派な雰囲気が続く=米国株前半

NY株式8日(NY時間12:39)
ダウ平均   32701.62(-154.84 -0.47%)
ナスダック   11547.83(+17.50 +0.15%)
CME日経平均先物 28410(大証終比:-10 -0.03%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。前日の大幅安の反動もあり序盤は前日付近で売買が交錯していたが、徐々に売りが優勢となる展開。前日のパウエルFRB議長の議会証言を受けて、市場にはタカ派な雰囲気が急速に広がっている。

 議長は「正当化されるなら利上げスピード加速の用意」と述べたほか、「利上げの到達水準は想定より高くなる可能性が高い」とも言及。

 議長が利上げペースに言及したことで市場は利上げ期待を一層高め、今月のFOMCでの0.50%ポイントの大幅利上げの確率を78%まで引き上げている。ターミナルレート(最終到達点)についても5.50-5.75%を想定した動きが見られている状況。

 一部からは「政策金利が6.00%に達しないと考えるのは無謀。FRBがインフレを引き下げるためにさらに努力しなければならないなら、それは確かに景気後退を意味する」とのコメントも聞かれた。

 また、「パウエル議長は過去1年半のインフレに対するFRBの行動がうまく行かなかったことを明確に示唆している。議長は再び足元をすくわれることは避けたいという考えを強く持っているのかもしれない」との指摘も聞かれた。

 きょうもパウエル議長の下院での議会証言が行われ、「利上げペースについて何も決定していない」と強調。株式市場も買い戻しの反応が出ていたが、一時的な動きに留まっている。

 きょうは2月のADP雇用統計と1月の米求人件数が発表され、伴に力強い雇用を示していた。目先は金曜日の米雇用統計が最注目だが、パウエル議長の発言もあり、前回ほどではないものの、引き続き力強い雇用を示すのではとの見方も出ている。

 テスラ<TSLA>が下落。2023年型の「モデルY」で走行中にハンドルが外れる事象があったとの報告について当局の調査を受けていることが伝わった。

 石油・天然ガス開発のオキシデンタル・ペトロリアム<OXY>が上昇。筆頭株主のバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が3-7日に約580万株を追加取得したことが明らかとなった。

オキシデンタル<OXY> 61.37(+0.52 +0.85%)

アップル<AAPL> 152.84(+1.24 +0.82%)
マイクロソフト<MSFT> 252.64(-1.51 -0.59%)
アマゾン<AMZN> 93.39(-0.17 -0.18%)
アルファベットC<GOOG> 95.47(+1.30 +1.38%)
テスラ<TSLA> 181.28(-6.43 -3.42%)
メタ・プラットフォームズ<META> 183.98(-0.53 -0.29%)
AMD<AMD> 84.74(+2.63 +3.20%)
エヌビディア<NVDA> 238.80(+5.92 +2.54%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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