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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友ファーマ、オリエンタルランド、monoAI

住友ファーマ <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友ファーマ <4506>  822円  -18 円 (-2.1%)  本日終値
 住友ファーマ<4506>が反落。前週末3日の取引終了後、23年3月期の期末配当予想を14円から7円へ減額修正したことが嫌気された。同社では、急性骨髄性白血病(AML)を対象としたフェーズ1/2試験が中止となったあと開発方針検討中だったTP-0903について、開発を継続しないことを決定。それに伴いTP-0903に係る仕掛研究開発を全額減損し、減損損失205億円を計上するとしていることが要因としている。なお、年間配当予想は21円(前期28円)となる予定だ。

■オリエンタルランド <4661>  21,470円  -330 円 (-1.5%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が冴えない。日本経済新聞社は前週末3日の取引終了後、日経平均株価の構成銘柄について、定期入れ替えを実施すると発表した。新たにオリエンタルランド<4661>とルネサスエレクトロニクス<6723>、日本航空<9201>の3銘柄を採用。東洋紡<3101>と日本軽金属ホールディングス<5703>、東邦亜鉛<5707>の3銘柄を除外する。採用銘柄と除外銘柄はおおむね市場の事前予想通りの結果となり、OLCに対しては、いったん好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだようだ。

■アインホールディングス <9627>  5,650円  -40 円 (-0.7%)  本日終値
 アインホールディングス<9627>は反落。前週末3日の取引終了後、23年4月期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益の見通しは従来の110億円から90億円(前期比26.9%増)に引き下げており、嫌気されたようだ。売上高の見通しは3630億円から3580億円(同13.2%増)に下方修正した。ファーマシー事業における処方せん応需枚数の回復が見込みよりも遅れ、今期末まで影響が続くと想定し、業績予想を見直した。

■monoAI <5240>  2,295円  +400 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 monoAI technology<5240>が急騰し、上場来高値を更新した。前週末3日にピクシブ(東京都渋谷区)が開催するオンライン即売会「NEOKET4」に、メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」をOEMで提供すると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。NEOKET4はクリエーターとファンが同じ空間でコミュニケーションを楽しみ、即売会を自宅でも体験できるイベント。3月25日から4月2日までの間、開催される。XR CLOUDではイベント向けに、頒布物販売機能や立ち読み機能などを備えたという。

■HCSホールディングス <4200>  1,110円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 HCSホールディングス<4200>がストップ高。前週末3日の取引終了後、23年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈するという。同時に、自社株4万5000株(発行済み株数の1.67%)を3月20日付で消却すると発表しており、これも好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は264万7500株となる予定だ。

■冨士ダイス <6167>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 冨士ダイス<6167>がストップ高。同社は超硬合金の工具・金型の製造を手掛ける。前週2月27日、固定資産譲渡に伴う特別利益の計上を理由に今23年3月期純利益の大幅上方修正と増配を発表。これを受けて株価を急動意させた経緯がある。直近、日刊工業新聞が「冨士ダイス、新合金開発 レアメタル9割削減」と報じており、これを手掛かり材料に足もと物色の流れが一段と加速しているようだ。

■デコルテHD <7372>  1,300円  +134 円 (+11.5%)  本日終値
 デコルテ・ホールディングス<7372>が急反発。前週末3日の取引終了後、2月度の月次業績(速報値)を発表した。全社売上高は前年同月比24.4%増と高い伸び率となったことを好感した買いが入ったようだ。フォトウエディングサービスでは、全体の売上高は同25.0%増。同サービスの撮影件数は同15.5%増、撮影単価は同8.2%増となった。同サービスの既存店売上高は同12.7%増だった。同社はフォトウエディングサービスの月次業績に関し、既存店売上高から全体の売上高を開示する形に変更すると発表。2月度の既存店売上高は参考情報として開示した。

■ハブ <3030>  873円  +67 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ハブ<3030>が大幅続伸し昨年来高値を更新。9日にワールドベースボールクラシック(WBC)の日本代表チームの初戦(対中国)が行われることを控え、期待感が買いにつながっている。同社は英国風パブを主に展開しており、大きなスポーツイベント開催は集客増につながる。各メディアで連日、代表チームの動向が報じられていることも、期待感を膨らませることに一役買っているようだ。

■三菱製鋼 <5632>  1,362円  +96 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 三菱製鋼<5632>が大幅高。自動車やトラック、建設機械、情報家電向けに特殊鋼及び精密ばねなどを製造、素材から製品まで一貫生産できる強みを生かし安定した収益基盤を誇る。23年3月期営業利益は従来予想の55億円から65億円(前期比4%増)に増額したが、続く24年3月期はサプライチェーン問題の収束と値上げ効果の浸透で2ケタの利益成長が有力視される。株価指標面ではPERが依然として8倍未満でPBRは0.4倍台と会社解散価値の半値以下にあり、バリュー株として見直しが急だ。配当利回りも3%台後半と高い。

■ツナグGHD <6551>  705円  +49 円 (+7.5%)  本日終値
 ツナググループ・ホールディングス<6551>が大幅高で5日続伸。700円台に乗せたのは2020年2月中旬以来約3年ぶり。インバウンド需要が国内消費を押し上げる状況にあるが、一方で飲食店などを中心に人手不足が浮き彫りとなっており、アルバイトなどの人材確保に向けたニーズが一段と強まっている。そのなか、同社は慢性的な人手不足に悩まされている小売りや飲食業に重点を置いたアルバイト採用代行業務を手掛けていることで商機を捉えている。23年9月期は営業利益段階で前期比54%増の3億3000万円を見込むが、訪日客の急増を背景に更に上振れる可能性も意識されている。

●ストップ高銘柄
 中村超硬 <6166>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 BTM <5247>  4,700円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 安永 <7271>  1,040円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ピアズ <7066>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 note <5243>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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