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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JINSHD、グリー、湖北工業

JINSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジンズホールディングス <3046>  3,550円  +75 円 (+2.2%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>はしっかり。前週末3日の取引終了後に発表した2月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比8.1%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。2月6日から販売している、日常でもサウナでも使用できる「JINS SAUNA」が好評を博したことに加えて、2月16日からリニューアル販売しているブルーライトカットメガネ「JINS SCREEN」の売り上げが伸長したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同10.2%増だった。

■グリー <3632>  734円  +13 円 (+1.8%)  本日終値
 グリー<3632>が続伸。前週末3日の取引終了後、100%子会社REALITY Studiosが、Vチューバー事務所「FIRST STAGE PRODUCTION」を設立したと発表しており、好材料視された。「FIRST STAGE PRODUCTION」は、魅力的な個性と才能を持つタレントが集まるVチューバー事務所。22年8月に行われたタレントオーディションで多数の応募者から選ばれた所属タレント7人が、3日からツイッターアカウントやYouTubeチャンネルを公開し、順次活動を開始。また、10、11日にはデビュー配信を行うとしている。なお、同事務所では今春に次期所属タレントオーディションを開催する予定という。

■湖北工業 <6524>  5,690円  +100 円 (+1.8%)  本日終値
 湖北工業<6524>が後場に上げ幅を拡大。この日、イスラエル企業のARIEL Photonics社と、フォトニック結晶ファイバー技術を応用したレーザー装置開発に関する業務提携契約を締結したと発表。今後の業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。フォトニック結晶ファイバーは、多数の空孔で囲まれた領域に光を閉じ込めて伝搬する光ファイバー。空孔の直径や間隔を制御することで、レーザー加工に適したハイパワー伝送が可能になり、医療機器や産業機器、衛星通信などの分野で新たなアプリケーション展開が考えられるという。ARIEL Photonics社は防衛関連や民生分野の顧客に対しレーザーソリューションの開発などを手掛けており、両社の技術情報の共有などにより、新製品開発を進めていくとしている。

■長谷川香料 <4958>  3,005円  +37 円 (+1.3%)  本日終値
 長谷川香料<4958>が続伸。前週末3日の取引終了後、上場有価証券1銘柄を売却したのに伴い、23年9月期第2四半期決算で投資有価証券売却益6600万円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、23年9月期業績予想には織り込み済みとしている。

■ナブテスコ <6268>  3,560円  +40 円 (+1.1%)  本日終値
 ナブテスコ<6268>が3日ぶりに反発。前週末3日の取引終了後、舶用エンジン遠隔制御システム「M-800シリーズ」で、船舶の公的検査・認証機関であるアメリカ船級協会(ABS)からサイバーセーフティー認証を取得したと発表しており、好材料視された。同社の舶用エンジン遠隔制御システムは、船舶の主推進機関(エンジン)及び主推進装置(プロペラ)を船橋や制御室から遠隔操縦する装置。ABSのサイバーセーフティー認証は、船舶へのサイバー攻撃に対する保護を目的としたもので、舶用機器における認証取得は同社が世界初となるとしている。

■ギフトホールディングス <9279>  4,345円  +30 円 (+0.7%)  本日終値
 ラーメン店を運営するギフトホールディングス<9279>が続伸し、昨年来高値を更新した。同社は3日取引終了後、2月度の直営店売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比23.6%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。店舗QSCA(Q:品質、S:サービス、C:衛生、A:雰囲気)の継続的な向上にインバウンド需要回復の後押しを受け、ランチ帯とディナー帯を中心に顧客の来店頻度が上昇。既存店の客数は同16.3%増となったほか、客単価は同6.3%増となった。なお、全店ベースの売上高は同45.0%増だった。

■ワールド <3612>  1,481円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 ワールド<3612>が7日続伸。前週末3日の取引終了後に発表した2月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比34.4%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。店頭への人流回帰が断続的に活発化していることも追い風に、月前半は前月の冬物セール好調を持続した滑り出しとなったほか、後半は気温上昇を背景に一段と趨勢が上向く形で本格的な春物商戦へ移行したことが寄与した。

■日本駐車場開発 <2353>  241円  -26 円 (-9.7%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 日本駐車場開発<2353>が急落した。前週末3日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は294億円から305億円(前期比16.1%増)、最終利益は36億円から38億円(同21.6%増)にそれぞれ見通しを引き上げた。連結子会社の日本スキー場開発<6040>が業績予想を修正しており、影響を業績予想に織り込んだ。ただ単体決算では最終利益の見通しを引き下げたほか、あわせて発表した23年7月期第2四半期(22年11月~23年1月)の連結最終利益は前年同期比10.8%増と、第2四半期累計(22年8月~23年1月)の最終利益の伸び率61.3%増を大きく下回った。直近の利益の伸びの鈍化を嫌気した売りが膨らんだようだ。

■DyDo <2590>  4,750円  -145 円 (-3.0%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>が4日ぶり反落。前週末3日の取引終了後に23年1月期決算を発表。営業利益が7億700万円(前の期比84.6%減)、最終損益が5億700万円の赤字(前の期39億7400万円の黒字)に転落して着地しており、決算悪を嫌気した売りが出た。コーヒー豆をはじめとする原材料価格やエネルギーコストの高騰が響いた。売上高は1601億3000万円(前の期1626億200万円)で、会計基準変更の影響を除けば増収を確保した。なお、今期見通しは未定とした。配当予想については前期比据え置きの60円とする方針を示している。

■カナモト <9678>  2,234円  -66 円 (-2.9%)  本日終値
 カナモト<9678>が続落。前週末3日の取引終了後に発表した第1四半期(22年11月~23年1月)連結決算が、売上高495億800万円(前年同期比5.9%増)、営業利益30億9600万円(同6.5%減)、純利益17億3800万円(同16.1%減)と営業減益となったことが嫌気された。公共投資が底堅く推移し、民間設備投資も回復の動きが見られるなど全体として建設機械のレンタル需要が堅調さを取り戻したことから売上高は増加したが、減価償却費の負担増加や将来を見据えた人財投資による販管費の増加が利益を圧迫した。なお、23年10月期通期業績予想は、売上高1980億円(前期比5.3%増)、営業利益140億円(同5.8%増)、純利益84億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いている。

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