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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 3月5日版

日経平均は3月の月足が陰線引けとなる公算
1. NYダウは3月中に勢いの強い下げ場面が表れる
  NYダウは、3月1日に1月5日の安値3万2812ドルを割れて、3月に年間の最安値を更新する展開となっています。
 以前にNYダウの年の前半の値動きの見方を紹介しました。Yダウは前年からの流れを年初に引き継いで、3月、5月以降、その年の景気の状況に沿った流れへと変化し、その年の行ける場所を目指す展開へ入っていきます。
 本年のNYダウは、年足が陰線引けした昨年の上値の重さを継続する格好で、3月に1月の安値を割れる動きとなりました。
 NYダウは、9月から10月頃に押し目をつけて、年末へ向けて価格が上昇を開始する傾向があり、年明け後もその流れを継続して下値堅く、堅調に推移していることが多くなっています。
 それにもかかわらず、3月に1月の安値を更新している年は、1990年から2022年の33年間中、9回あります。1994年、2000年、2001年、2003年、2004年、2007年、2009年、2011年、2020年です。
 これら9回の年間の動きには、似た傾向があります。
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