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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 12月半ば以来の水準を回復、来週のSQに向けてロールオーバーの動きが入る


大阪3月限
日経225先物 27900 +380 (+1.38%)
TOPIX先物 2019.0 +24.5 (+1.22%)

 日経225先物(3月限)は前日比380円高の2万7900円で取引を終了。寄り付きは2万7660円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7705円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行した。寄り付き直後に付けた2万7640円を安値にリバウンド基調が強まり、前場中盤には2月6日の戻り高値2万7820円を突破。その後も強いリバウンド基調を継続し、後場半ばには一時2万7970円まで上げ幅を広げた。終盤にかけては持ち高調整によりやや上げ幅を縮めたものの、昨年12月半ば以来となる2万7900円を回復して取引を終えた。

 日経225先物は、ナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σを上放れ、日中取引で+3σまでの強い上昇となった。バンドは今後拡大を見せてくることから、テクニカル面ではこれに沿った形で上へのバイアスが強まる可能性がある。一方で2月の米ISM非製造業景況指数の発表を控えていることもあり、ハシゴを外される展開にも警戒しておきたいところだろう。もっとも、本日の大幅上昇に対する反動安は想定されていると考えられ、まずは2月の戻り高値2万7820円を支持線としてキープすることができるかがポイントとなろう。

 また、米長期金利が一時4%台に乗せる局面でも、ショートが強まる流れとはならず、落ち着いた動きを見せている。米ISM非製造業の発表でアク抜け感が高まるようだと、昨年12月高値2万8260円が目先的なターゲットとして意識されやすく、オプション権利行使価格の2万7875円~2万8250円のレンジに移行する展開も考えられる。来週末には先物オプション特別清算指数の算出(メジャーSQ)を控えている。SQに絡んだ限月交代の商いが中心になりやすい一方で、レンジを上放れたことによってリバランスに伴うロングが強まることも想定される。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが5670枚、シティが1080枚、野村が810枚、みずほが580枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが3010枚、ソジェンが1320枚、ドイツが820枚、BofAが770枚、ゴールドマンが620枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はシティが5660枚、ソジェンが3820枚、ABNアムロが2100枚、BNPパリバが2050枚程度の売り越しに対して、みずほが5280枚、BofAが3390枚、ドイツが1870枚、ゴールドマンが1050枚、HSBCが1000枚程度の買い越しだった。既に限月交代に伴うロールオーバーの動きが見られている。

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