【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 急反発、米株高や中国景気回復期待で買い優勢 (3月2日)

日経平均株価
始値　　27683.26
高値　　27961.21(13:50)
安値　　27655.34(09:31)
大引け　27927.47(前日比 +428.60 、 +1.56％ )

売買高　　12億6864万株 (東証プライム概算)
売買代金　 3兆2500億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は428円高と急反発、2万7900円台を回復
　２．前日のNYダウ上昇や中国景気回復期待で買い優勢の展開
　３．ハイテクや内需株が買われ日経平均は約2ヵ月半ぶりの水準
　４．東エレクやレーザーテク、ルネサスなど半導体関連株が上昇
　５．ファストリは2月既存店の売上高が好調で大幅高に買われる

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは前日比341ドル高と続伸した。FRBによる利上げ加速懸念が和らいだほか、業績見通しが市場予想を上回ったセールスフォース<CRM>が上昇し指数を押し上げた。

　東京市場では、日経平均株価は急反発。積極的な買いが流入し2万7900円台に乗せ、昨年12月15日以来、約2ヵ月半ぶりの水準を回復した。

　前日の米株式市場では、NYダウが大幅続伸。米金融当局者によるハト派発言などが好感された。米株式市場の上昇を受け、日経平均は上昇してスタート。後場にかけて買いが継続して流入し400円を超える上昇となった。米利上げ加速への懸念が後退したほか、中国景気回復に向けた期待も強まった。売り方の買い戻しも流入し、ハイテク株や内需株が買われた。

　個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>といった半導体関連株が上昇。ソニーグループ<6758>や村田製作所<6981>、富士通<6702>が値を上げた。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>や花王<4452>、セブン＆アイ・ホールディングス<3382>など内需株も堅調。サイボウズ<4776>やオリエンタルランド<4661>が買われた。2月既存店の売上高が好調だったファーストリテイリング<9983>が大幅高となり、日経平均株価の上昇に寄与した。
　半面、ソフトバンクグループ<9984>や大塚ホールディングス<4578>が安く、東京海上ホールディングス<8766>、ディスコ<6146>が値を下げた。日本郵政<6178>やアサヒグループホールディングス<2502>、ＭＳ＆ＡＤインシュアランスグループホールディングス<8725>も軟調だった。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>、ファナック <6954>、ＫＤＤＩ <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約175円。うち108円はファストリ1銘柄によるもの。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は大塚ＨＤ <4578>、ＳＢＧ <9984>、アサヒ <2502>、ＮＴＴデータ <9613>、東京海上 <8766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約14円。

　東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は保険業、パルプ・紙、空運業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)精密機器、(2)卸売業、(3)鉱業、(4)医薬品、(5)化学。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)不動産業、(4)非鉄金属、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△エネチェンジ <4169> [東証Ｇ]
　兵庫県と岐阜県のゴルフ場でＥＶ充電器をリプレイス。
△ギフティ <4449> [東証Ｐ]
　おやつのサブスク提供するスナックミーと資本提携契約。
△ヘリオス <4593> [東証Ｇ]
　ＡＲＤＳ治療薬の今後の臨床試験の概要を材料視。
△サイボウズ <4776> [東証Ｐ]
　井村俊哉氏が大株主に登場。
△エレメンツ <5246> [東証Ｇ]
　東証が信用規制の臨時措置を解除。
△ＢＴＭ <5247> [東証Ｇ]
　八十二 <8359> [東証Ｐ]と客紹介に関するビジネスマッチング契約を締結。
△ピアズ <7066> [東証Ｇ]
　チャットＧＰＴ搭載した新機能の実証開始。
△３ＤＭ <7777> [東証Ｇ]
　米国の止血剤適応拡大でＦＤＡの販売承認取得と発表。
△ファストリ <9983> [東証Ｐ]
　2月国内ユニクロ既存店売上高が3ヵ月連続前年上回る。
△サックスバー <9990> [東証Ｐ]
　2月既存店売上高57％増を好感。

▼ダイサン <4750> [東証Ｓ]
　23年4月期業績予想を一転営業赤字へ下方修正。
▼クレオ <9698> [東証Ｓ]
　今期純利益予想を一転減益に下方修正。


　東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)サイボウズ <4776>、(2)ユニプレス <5949>、(3)ギフトＨＤ <9279>、(4)ＫｅｅＰｅｒ <6036>、(5)中部鋼鈑 <5461>、(6)Ｆ＆ＬＣ <3563>、(7)サックスバー <9990>、(8)ニッカトー <5367>、(9)イーソル <4420>、(10)ネットプロ <7383>。
　値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186>、(2)安永 <7271>、(3)大塚ＨＤ <4578>、(4)オーイズミ <6428>、(5)河西工 <7256>、(6)ＲＳテクノ <3445>、(7)オイシックス <3182>、(8)エラン <6099>、(9)ブラス <2424>、(10)Ｄガレージ <4819>。

【大引け】

　日経平均は前日比428.60円(1.56％)高の2万7927.47円。ＴＯＰＩＸは前日比24.95(1.25％)高の2019.52。出来高は概算で12億6864万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1479、値下がり銘柄数は279となった。東証マザーズ指数は758.64ポイント(9.68ポイント高)。

［2023年3月3日］


株探ニュース