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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 2万7500円中心に上下の権利行使価格2万7375円~2万7625円での値動き


大阪3月限
日経225先物 27520 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 1994.5 -3.0 (-0.15%)

 日経225先物(3月限)は、前日比10円安の2万7520円で取引を終了。寄り付きは2万7490円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7485円)にサヤ寄せする格好で、やや売りが先行した。その後は買い戻しが優勢となり上昇に転じると、前場中盤にかけて2万7610円まで上げ幅を広げたが、足もとで上値を抑えられているボリンジャーバンドの+1σ水準までのリバウンドにとどまった。反対に買い一巡後は目先の達成感から前場終盤にかけてはショートが強まり、2万7400円とボリンジャーバンドの-1σ水準まで売られた。後場は2万7470円~2万7520円処の狭いレンジ推移が続いた。

 日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σと-1σによるレンジ内で推移しており、オプション権利行使価格では2万7500円を中心とした上下の権利行使価格2万7375円~2万7625円のゾーンでの値動きだった。短期的なトレードが中心とみられ、朝方の寄り付き後にロングを仕掛け、抵抗線水準までのリバウンドを経て、ショートに転換した格好だろう。後場は狭いレンジで推移するなか、25日移動平均線水準での押し目狙いのロング対応から、節目の2万7500円を上回る場面ではショートの動きだった。

 前日の米国市場は、2月のISM製造業景気指数や長期金利の一時4%台乗せに反応は見せたものの、波乱の展開とはならず底堅さが見られた。3日には2月のISM非製造業景況指数の発表を控えているほか、来週は7日に上院銀行委員会公聴会で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言機会がある。10日には2月の雇用統計の発表も控えており、明日も狭いレンジでのこう着が継続する可能性がありそうだ。

 なお、グローベックス米株先物は主要な株価指数先物がマイナス圏で推移しており、ナスダック100先物、S&P500先物の弱さが目立つ。為替市場では円相場が1ドル=136円70銭台と円安に振れて推移しており、ナイトセッションではややショート優勢の動きを見せている。NT倍率は先物中心限月で13.79倍に上昇した。東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテク株が弱い値動きではあったが、ファーストリテイリング <9983> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均型をけん引する格好だった。なお、ファーストリテイリングが発表した「ユニクロ」の2月の国内既存店売上高は、前年同月比21.3%増だったことから、ややNTロングに向かわせそうだ。

 手口面では、日経225先物はBofAが1020枚、シティが800枚、auカブコムが430枚、ABNアムロが410枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが820枚、ソジェンが800枚、バークレイズが750枚、SBIが570枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はSMBC日興が1880枚、バークレイズが1780枚、ゴールドマンが1060枚、JPモルガンが910枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2230枚、みずほが1590枚、SBIが960枚、ABNアムロが620枚程度の買い越しだった。

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